ニンニクの育て方
■■■ ニンニクの育て方 ■■■
<野菜別栽培方法:ニンニク>
※中部地方太平洋側(夏:暖地 冬:中間地)基準です。


<野菜科目> ユリ科
<参考価格> 国産種球1球150~200円前後
<栽培適温> 15~20℃
ユリ科の球根植物で中央アジア原産。
スタミナ野菜の代名詞です。
冷涼な気候を好み、寒さにはとても強いが暑さは苦手。
ねっこの畑では国産ブランドでもある「福地ホワイト六片」と「ジャンボニンニク」を育てています。
↓寒さに強く雪に埋もれてもへっちゃら。


連作可能な野菜ではありますが、土壌病害の心配があるため可能なら1年空けた方がいいでしょう。
1年ユリ科を作っていない所で育ててください。
ネギ、ワケギ、アサツキ、タマネギ、ニラ、ラッキョウなどがユリ科です。
→ 野菜科目一覧へ

<適正pH> 6.0~7.5
2週間前に苦土石灰を多めに(目安:200~300g/m2)。
1週間前に元肥を普通に(化成肥料目安:100g/m2)。
陽当たりと水はけの良い場所を選んでください。。
苦土石灰をしっかり撒いて酸度調整は念入りに。
栽培期間が長いので黒マルチの使用をお勧めします。
プランター栽培も可。


<種蒔き時期> 9月下旬~10月下旬
<株間> 15~20cm前後
種ではなくニンニクの球をばらして出てくる鱗片(上の写真)を植え付けます。
鱗片の数は普通の品種で1球辺り6~8個ほど。
栽培が全て上手く行っても6倍と考えると、食用の他に翌年の種分としてそれなりの数を植えないといけません。
種球をばらす際、根元の固い根が付いていた部分は取れてしまっても大丈夫です。
皮も付いたままでok。

植える際は根と反対側の尖っている方を上に向けて植え付けます。
株間は15cmほど。
ジャンボニンニクなら少し広めにしましょう。
覆土は7~8cmほどと少し深めに植えます。
地上に芽が出るまでは天候にもよりますが大体10日ほど。


元肥をしっかり入れてあれば追肥は3月上旬頃の1回のみ。
冬場は肥料不要で、春以降は肥料が足りてないと感じたら液肥を追加するぐらいです。
水やりは土が乾燥したらやる程度に。
乾燥も過湿も嫌いますので水分調整には注意を。
冬の間は水やり必要ありません。
↓春にはこんなに立派な姿に。



・2本立ち処理
ニンニクがある程度育ってくると1箇所から2本芽が出てることに気付く場合があります。
そのまま育てると大きな球にならないので、細くて小さい方を間引いて1本にします。
間引く時は土を押さえて根元から引き抜く感じに。
切ってしまうと何度でも伸びてきます。

・ニンニクの芽
春になると上の写真のように頂点に一本花芽が出てきます。
これが炒め物などに使われるニンニクの芽。
市販されているニンニクの芽はほとんどが中国産なので、国産ニンニクの芽を食べられるのは栽培してる人の特権です。
ある程度伸びたら切り取って料理に使いましょう。
取らずに放置すると花が咲きますが肝心のニンニクが太らなくなってしまいます。



<収穫時期> 6月上旬~6月下旬
6月に入り下葉が何枚か黄色くなってきたら収穫時。
茎の根元部分をしっかり掴んで引き抜きます。
あまり収穫が遅れると球が割れてしまうのでご注意を。
収穫は晴れて土の乾いた日を選びましょう。
収穫後は1日ほどそのまま乾燥させ、その後に根と茎部分を切り落とします。
土で汚れていますが茎を切った後に皮を1枚めくると綺麗な白いニンニクになりますよ。

生ニンニクとしてすぐ使用するならそのまま台所へ。
それ以外は風通しの良い日陰で一ヶ月ほどしっかり乾燥させましょう。
よく乾かさないと保存中にカビが生えてきます。
乾燥処理が終わったら新聞紙にくるんで冷蔵庫のチルド室で保存します。
網袋に入れて吊していても保存できますが、中の鱗片まで乾燥しすぎる場合があるので冷蔵庫保存がおすすめ。
ちなみに育てている品種は「福地ホワイト六片」ですが、これは品種名であって鱗片が必ず6片になるわけではありません。
自分も最初は勘違いしていました。
6片より多かったり少なかったりする物もよくあります。


・ジャンボニンニク
とても大きなニンニクで「無臭ニンニク」や「エレファントガーリック」としても売られているジャンボニンニク。
ニンニクと名乗っていますが実は普通のニンニクとは別の種になります。
正しくはリーキ(西洋ネギ)の仲間。
見た目は大きくなったニンニクそのものですけどねー。
臭いが弱く味もマイルドなためニンニクが苦手な人でも食べやすいです。
・ムカゴ
ニンニク収穫する際、茎の中ほど(ジャンボニンニクの場合は球の外側、根の近く)に小さなニンニクのような物ができることがあります。
これはニンニクのムカゴ。
ニンニクの種みたいなものです。
上の写真で左に写っている小さいのがジャンボニンニクのムカゴの一片。
このムカゴを植えることでもニンニクを育てられますが、大きなニンニクを収穫するまで2年かかってしまいます。

・ニンニク醤油
6月に収穫したニンニクは干したり冷蔵庫で保存できるけど、家庭での保存は10月頃になると芽が出てきてしまうことが多いです。
長期保存したい場合は醤油漬けやオイル浸けがお勧め。
我が家ではニンニク醤油にして長期保存しています。
鱗片の皮を剥き醤油と一緒に瓶に入れて冷蔵庫へ入れておくだけ。
調味料として重宝する他、二ヶ月ぐらい経てば醤油漬けニンニクとして鱗片も食べられます。

<害虫>
ネギコガ、ネギアザミウマ、アブラムシなど。
比較的害虫には強い野菜です。
→ 害虫図鑑へ
<病気>
さび病、春腐病、モザイク病、葉枯病など。
家庭菜園ではさび病をよく見かけます。
過湿にならないよう水分調整をしてください。
モザイク病はアブラムシが媒介するので防除を。

・さび病
葉に褐色のサビに似た病斑が出る病気。
過湿な状況で発生し、窒素過多になると多発しやすいです。
ネギ、ニラ、タマネギ、ラッキョウなどユリ科野菜に多く発生するが、例えばネギとニラでは菌の系統が違い、ネギのサビ病はタマネギに感染するがニラには感染しないんだとか。

・春腐病
春になって暖かくなると症状が出てくる細菌性の病気。
暖かく過湿な状況で発生します。
茎葉がぐったりしてふにゃふにゃと柔らかく枯れてきます。
こうなるとせっかく太り始めた種球も腐って収穫不可に。
感染するので見つけ次第抜き取りましょう。
※あくまでねっこ流の育て方です。
プロ農家ではないので間違ってても笑って許してね!
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<野菜別栽培方法:ニンニク>
※中部地方太平洋側(夏:暖地 冬:中間地)基準です。



<参考価格> 国産種球1球150~200円前後
<栽培適温> 15~20℃
ユリ科の球根植物で中央アジア原産。
スタミナ野菜の代名詞です。
冷涼な気候を好み、寒さにはとても強いが暑さは苦手。
ねっこの畑では国産ブランドでもある「福地ホワイト六片」と「ジャンボニンニク」を育てています。
↓寒さに強く雪に埋もれてもへっちゃら。


連作可能な野菜ではありますが、土壌病害の心配があるため可能なら1年空けた方がいいでしょう。
1年ユリ科を作っていない所で育ててください。
ネギ、ワケギ、アサツキ、タマネギ、ニラ、ラッキョウなどがユリ科です。
→ 野菜科目一覧へ

<適正pH> 6.0~7.5
2週間前に苦土石灰を多めに(目安:200~300g/m2)。
1週間前に元肥を普通に(化成肥料目安:100g/m2)。
陽当たりと水はけの良い場所を選んでください。。
苦土石灰をしっかり撒いて酸度調整は念入りに。
栽培期間が長いので黒マルチの使用をお勧めします。
プランター栽培も可。


<種蒔き時期> 9月下旬~10月下旬
<株間> 15~20cm前後
種ではなくニンニクの球をばらして出てくる鱗片(上の写真)を植え付けます。
鱗片の数は普通の品種で1球辺り6~8個ほど。
栽培が全て上手く行っても6倍と考えると、食用の他に翌年の種分としてそれなりの数を植えないといけません。
種球をばらす際、根元の固い根が付いていた部分は取れてしまっても大丈夫です。
皮も付いたままでok。

植える際は根と反対側の尖っている方を上に向けて植え付けます。
株間は15cmほど。
ジャンボニンニクなら少し広めにしましょう。
覆土は7~8cmほどと少し深めに植えます。
地上に芽が出るまでは天候にもよりますが大体10日ほど。


元肥をしっかり入れてあれば追肥は3月上旬頃の1回のみ。
冬場は肥料不要で、春以降は肥料が足りてないと感じたら液肥を追加するぐらいです。
水やりは土が乾燥したらやる程度に。
乾燥も過湿も嫌いますので水分調整には注意を。
冬の間は水やり必要ありません。
↓春にはこんなに立派な姿に。



・2本立ち処理
ニンニクがある程度育ってくると1箇所から2本芽が出てることに気付く場合があります。
そのまま育てると大きな球にならないので、細くて小さい方を間引いて1本にします。
間引く時は土を押さえて根元から引き抜く感じに。
切ってしまうと何度でも伸びてきます。

・ニンニクの芽
春になると上の写真のように頂点に一本花芽が出てきます。
これが炒め物などに使われるニンニクの芽。
市販されているニンニクの芽はほとんどが中国産なので、国産ニンニクの芽を食べられるのは栽培してる人の特権です。
ある程度伸びたら切り取って料理に使いましょう。
取らずに放置すると花が咲きますが肝心のニンニクが太らなくなってしまいます。



<収穫時期> 6月上旬~6月下旬
6月に入り下葉が何枚か黄色くなってきたら収穫時。
茎の根元部分をしっかり掴んで引き抜きます。
あまり収穫が遅れると球が割れてしまうのでご注意を。
収穫は晴れて土の乾いた日を選びましょう。
収穫後は1日ほどそのまま乾燥させ、その後に根と茎部分を切り落とします。
土で汚れていますが茎を切った後に皮を1枚めくると綺麗な白いニンニクになりますよ。

生ニンニクとしてすぐ使用するならそのまま台所へ。
それ以外は風通しの良い日陰で一ヶ月ほどしっかり乾燥させましょう。
よく乾かさないと保存中にカビが生えてきます。
乾燥処理が終わったら新聞紙にくるんで冷蔵庫のチルド室で保存します。
網袋に入れて吊していても保存できますが、中の鱗片まで乾燥しすぎる場合があるので冷蔵庫保存がおすすめ。
ちなみに育てている品種は「福地ホワイト六片」ですが、これは品種名であって鱗片が必ず6片になるわけではありません。
自分も最初は勘違いしていました。
6片より多かったり少なかったりする物もよくあります。


・ジャンボニンニク
とても大きなニンニクで「無臭ニンニク」や「エレファントガーリック」としても売られているジャンボニンニク。
ニンニクと名乗っていますが実は普通のニンニクとは別の種になります。
正しくはリーキ(西洋ネギ)の仲間。
見た目は大きくなったニンニクそのものですけどねー。
臭いが弱く味もマイルドなためニンニクが苦手な人でも食べやすいです。
・ムカゴ
ニンニク収穫する際、茎の中ほど(ジャンボニンニクの場合は球の外側、根の近く)に小さなニンニクのような物ができることがあります。
これはニンニクのムカゴ。
ニンニクの種みたいなものです。
上の写真で左に写っている小さいのがジャンボニンニクのムカゴの一片。
このムカゴを植えることでもニンニクを育てられますが、大きなニンニクを収穫するまで2年かかってしまいます。

・ニンニク醤油
6月に収穫したニンニクは干したり冷蔵庫で保存できるけど、家庭での保存は10月頃になると芽が出てきてしまうことが多いです。
長期保存したい場合は醤油漬けやオイル浸けがお勧め。
我が家ではニンニク醤油にして長期保存しています。
鱗片の皮を剥き醤油と一緒に瓶に入れて冷蔵庫へ入れておくだけ。
調味料として重宝する他、二ヶ月ぐらい経てば醤油漬けニンニクとして鱗片も食べられます。

<害虫>
ネギコガ、ネギアザミウマ、アブラムシなど。
比較的害虫には強い野菜です。
→ 害虫図鑑へ
<病気>
さび病、春腐病、モザイク病、葉枯病など。
家庭菜園ではさび病をよく見かけます。
過湿にならないよう水分調整をしてください。
モザイク病はアブラムシが媒介するので防除を。

・さび病
葉に褐色のサビに似た病斑が出る病気。
過湿な状況で発生し、窒素過多になると多発しやすいです。
ネギ、ニラ、タマネギ、ラッキョウなどユリ科野菜に多く発生するが、例えばネギとニラでは菌の系統が違い、ネギのサビ病はタマネギに感染するがニラには感染しないんだとか。

・春腐病
春になって暖かくなると症状が出てくる細菌性の病気。
暖かく過湿な状況で発生します。
茎葉がぐったりしてふにゃふにゃと柔らかく枯れてきます。
こうなるとせっかく太り始めた種球も腐って収穫不可に。
感染するので見つけ次第抜き取りましょう。
※あくまでねっこ流の育て方です。
プロ農家ではないので間違ってても笑って許してね!
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コメントの投稿
No title
こんにちは^^
ランキングから来ました
詳しい解説ですね( '艸`*)
育つ様子がよくわかりました^^
またおじゃまします
ランキングから来ました
詳しい解説ですね( '艸`*)
育つ様子がよくわかりました^^
またおじゃまします
No title
>>ゆきさん
コメントありがとうございます。
ニンニクを育てる際に参考にしていただければ。
コメントありがとうございます。
ニンニクを育てる際に参考にしていただければ。