ビニールマルチ

■■■ ビニールマルチ ■■■

<ビニールマルチの解説と使い方>

第二菜園マルチ張り

畑を眺めているとよく見かけるのが農業資材のビニールマルチ。
黒いビニールで畝を覆ってあるあれです。
ビニールマルチには野菜を育てる上で助かる様々な効果があり、これを上手く使うことで手間を大幅に減らしたり生育を良くしたりすることができます。
よく見かける黒以外にも白、銀、白黒、透明など目的によって種類も豊富。
今回はこのビニールマルチについて解説してみます。

ちなみにマルチングというのは土の表面を覆うことを指します。
ビニールマルチに限らず、紙だったり稲藁や籾殻で表面を覆うのもマルチング。
落ち葉や刈草でもマルチングになります。
今回取り上げるのはビニールマルチになりますが、ゴミが出ず使用後はそのまま畑に鋤込むことができる有機物のマルチングも便利ですよ。
↓はミョウガの乾燥防止に籾殻のマルチングをしてある例。

ミョウガ開花ラッシュ

●ビニールマルチの効果
プロに限らず家庭菜園でも出番の多いビニールマルチ。
値段も比較的安価で入手も容易なため活用しない手はありません。
まずはビニールマルチを使うことによりどんな効果が出るのかを挙げてみましょう。
個人的な一押しの効果は「断然畑っぽく見える」ですけどw

1.雑草防止
恐らくこれが最大のメリット。
光を遮断するため、植え穴を開けた所以外は雑草が生えてきません。
畝を側面まですっぽり覆うようにすれば夏場の草抜きで泣かなくてすみます。
しっかり遮光する黒マルチが一番効果大。
光をそのまま通してしまう透明マルチでは雑草防止効果はありません。

2.乾燥防止
土の表面を覆うため蒸発を防ぐ乾燥防止の効果。
水やりの回数を減らせます。
夏場の水やりを減らせるのはありがたいですね。
冬なら水やりほとんど不要になります。

3.地温調整
種類を選ぶことで地温を調整できます。
春先や冬場など地温を上げたい時は透明マルチで地温アップ。
逆に光を反射する銀マルチなら地温を若干下げることができます。
黒が一番地温を上げると思われがちですが、マルチ表面が熱くなるだけで地温上昇効果は透明マルチの方が上。

4.泥はね防止
野菜が病気になる原因の一つに泥はねがあります。
雨で畝表面の土が跳ね、葉に付くことで病気が発生します。
マルチをしてあれば土が雨に叩かれないため泥はねの心配がありません。

5.土や肥料の流出防止
せっかく高畝を綺麗に整えても雨が何度も降るうちに土が流れてしまいます。
またこの時に肥料分も流されてしまうためせっかく撒いた肥料が無駄に。
マルチで土を守ることで土と肥料の流出防止になります。
栽培終了まで綺麗な形のまま畝の維持が可能。

6.畝表面の保護
土の流出防止とかぶる部分もありますが、今度は土表面の話題。
細かく耕してふかふかの畝を作っても、雨に叩かれるうちに表面が固くなってしまいます。
マルチで雨を防ぐことでいつまでも柔らかい状態で維持が可能。
マルチ栽培終了後に畝を耕してみると土が良くなってることに気付くと思います。

●ビニールマルチのデメリット
メリットの多いビニールマルチですが当然デメリットもあります。
メリットとデメリットを天秤にかけて使用するかどうか検討を。
デメリットあっても使った方が便利ですけどね。

1.コストアップ
マルチを買う分当然お金がかかります。
95cm幅の50メートル黒マルチで700円ぐらいでしょうか。
僕が使用してる135cm幅200メートル黒マルチで2000円弱。
メーター10円程度ですが多用するとそれなりの金額に。

2.作業性の悪化
マルチで畝を覆ってしまうため、栽培開始してから行う作業の邪魔になります。
主に土寄せ、追肥、水やりの3つ。
特に土寄せが困難になるため土寄せの多い野菜には不向きです。
土が表に出ていないため追肥や水やりも工夫が必要。
↓うちでは支柱で穴を開けジョウゴを使って追肥しています。

黒マルチ肥料2

3.高温障害
上手く使えば地温を調整できるマルチですが、夏場は高温障害が出やすいです。
真夏の暑い時にビニールですっぽり覆ってしまうわけだから、地温が上がりすぎて根に悪影響が出てしまうんですね。
一番使用率が高いであろう黒マルチは熱くて表面触れなくなるほど。
でも夏場の雑草抑えるために黒マルチは使いたい。
そんな時はマルチの上に稲藁を敷いてやりましょう。

敷藁

4.過乾燥
水分の蒸発を抑え乾燥防止になるビニールマルチ。
しかし一度乾燥してしまうと水の入る場所が少ないため逆に過乾燥になってしまいます。
畝間通路に大量の水を流し込んだり、マルチにところどころ雨水の入る穴を開けたりして対処が必要。

5.処分に困る
使用後は当然ゴミがでます。
少量ならともかく、畑全体に使うようになると結構な量に。
また耕耘機で引っかけたりして破れると、分解されずいつまでも土の中に残ることになります。
畝間通路の除草耕耘したりする時は要注意。

●ビニールマルチの種類
ビニールマルチは用途によっていろんな種類があります。
選ぶ時に考慮するのはサイズ、色、穴の有無でしょうか。
センターラインが付いてると便利とかおまけ的な要素はとりあえず置いておきます。

[サイズ]
特殊な用途を除き、一般的なビニールマルチの厚さは大抵0.02mmです。
長さは自分の畑の広さを考慮して使いそうな分あれば良し。
重要なのは幅ですね。
手軽に入手できる幅は95cm、135cm、150cm、180cmぐらいになります。
畝幅はもちろんですが、畝をすっぽり覆いたいなら畝両側面の高さと土に埋め込む裾の分も計算して余裕のあるサイズにしましょう。

[色]
黒、白、透明、銀、白黒(表と裏で色が違う)などがあります。
僕は見たことなくて効果判りませんが緑もあるみたい。
効果によって色を選択することになります。
とりあえず最初は黒を使って、さらに使い分けをするようになったら他の色を選べばいいと思います。
色別の主な効果は以下の通り(複数の効果があるのでこの色じゃないとダメって意味ではありません)。

黒:雑草防止
白:地温抑制
透明:地温上昇
銀:防虫
白黒:白マルチの効果に黒マルチの遮光性を追加

[穴の有無]
マルチは通常穴は開いておらず、下の写真のようなマルチ穴開け器で穴を開けて使います。
しかし数が多いと結構な手間。
そこで野菜に合わせて最初から穴の開いているマルチが売られています。
10cm間隔でたくさん開いてる物から、大物野菜用に株間を広く取ってあるものまで様々。
タマネギのように大量に穴を開けて使う野菜は穴開きマルチを使うと手間が省けます。

マルチ穴開け器

●ビニールマルチの張り方
ビニールマルチの張り方を紹介します。
と言ってもあくまでねっこが実践してる張り方。
プロ農家では機械で張ってしまうし、手間かけたくない人は適当に引っ張ってマルチ押さえで止めるだけって人もいます。
マルチングの効果を維持さえできればいいので、手間と仕上がりのバランスを取って自分なりにアレンジしてみてください。

マルチ張り1

1工程目。
まずは土の準備。
マルチを張ると耕せなくなるので、深耕して堆肥など有機物を鋤込み。
期間を空けて石灰と肥料の鋤込みも終わらせておきます。

マルチ張り2

2工程目。
畝幅と畝間通路を考えつつ畝の形を整えます。
ここが一番疲れる作業。
僕は神経質なため、きっちり畝ができてないと野菜植える気にならないのです(ノ∀`)
スコップで側面の土を畝に上げ、大雑把に形を作ったら足で側面を踏み固めていきます。
鍬で削りながら綺麗に形を整えてトンボで上面をならしたら出来上がり。

マルチ張り3

3工程目。
すぐにマルチを張ると土が沈んでゆるゆるになってしまうため、2工程のあと数日置いて土が自然に沈むのを待ちます。
その後畝の上面を板などで軽く叩いて平らにします。
2工程の状態だとところどころ土の塊が出っ張ってて、そこだけビニールが伸びたり破れたりしてしまうため。
軽く叩いて出っ張りを埋め込むわけです。
細かいことを気にしなければ飛ばしてもいい作業。

マルチ張り4

4工程目。
畝の周りにマルチの裾を埋め込む溝を掘ります。
軽く溝ができればok。
掘った土は横に残しておきます。

マルチ張り5

5工程目。
いよいよマルチの出番(写真は畝が違うけど気にせずに)。
角にマルチ押さえを刺して仮止めしておきます。

マルチ張り6

6工程目。
そのまま引っ張ってマルチ張り。
マルチの筒の中に園芸支柱を通しておくと引っ張りやすいです。
終点側もマルチ押さえで仮止めして、上にばたつき防止の重しを適当に載せておきます。

マルチ張り7

あとはマルチの裾を掘った溝に埋め込めば完成。
片足でマルチの裾を踏み、マルチをピンと張った状態のまま鍬で土をかける感じで。
これで綺麗にマルチが張れます。
ただきっちり張ったつもりでも風でばたつくので、重しは載せたままの方がいいです。

ちなみに黒マルチは熱で結構伸びます。
綺麗にぴしっと張りたいなら裾を埋めるのは晴れた昼間がおすすめ。
陽の当たらない涼しい時間に張ると、綺麗に張ったつもりでも昼間ゆるんできます。

マルチ張り

どうしても重しになる資材が無い時は土をかけておきます。
プロ農家ではこれをよく見ますね。
でも当然泥跳ねで病気になるリスクも増えるので、できれば他の重しにしたいところ。



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