ほうれん草の育て方
■■■ ほうれん草の育て方 ■■■
<野菜別栽培方法:ほうれん草>
※中部地方太平洋側(夏:暖地 冬:中間地)基準です。


<野菜科目> アカザ科
<参考価格> 種1袋250円前後
<栽培適温> 15~20℃
アカザ科一年草で西アジアコーカサス地方原産。
ビタミンやミネラル豊富な緑黄色野菜です。
冷涼な気候を好み、寒さには強いが暑さは苦手。
そのため夏場を避けて春蒔きか秋蒔きで育てます。
比較的育てやすい野菜とよく言われますが、個人的には上手く育てるのが難しい部類の野菜だと思ってます。
最初は順調でも生育後半から問題が起きやすいのがほうれん草。

品種は大きく分けると日本種と西洋種に分かれます。
それぞれ特徴があり、日本種は写真右のように種が角張って一部トゲがあります。
葉もぎざぎざの切れ込みが入り、とう立ちが早いので秋蒔き向き。
逆に西洋種は種が丸くなっています(写真左)。
葉も丸みを帯びていて、とう立ちが遅いので春蒔きならこちらが有利。
この他には日本種と西洋種を掛け合わせた交配種もあります。
ねっこの畑では「強力オーライ」と「サンライトほうれん草」を育てています。
暑さに弱くとう立ちもしやすいので一番育てやすいのは秋蒔き。
寒さにあてた方が味も良くなるため、初めての挑戦なら秋蒔きからチャレンジしましょう。

連作に少し弱い。
1年はアカザ科を作っていない所で育ててください。
ほうれん草、オカヒジキ、スイスチャードなどがアカザ科です。
一般的な野菜ではほうれん草だけ注意すれば大丈夫ですね。
→ 野菜科目一覧へ

<適正pH> 6.0~7.5
2週間前に苦土石灰をかなり多めに(目安:200~300g/m2)。
1週間前に元肥を普通に。
陽当たりと水はけの良い場所を選んでください。
野菜の中でもトップクラスで酸性土に弱い野菜です。
苦土石灰をしっかり撒いて酸度調整は念入りに。


<種蒔き時期> 春蒔き:2月下旬~4月中旬 秋蒔き:8月下旬~11月上旬
<株間> 5~10cm前後
すじ蒔きで畑に直接種を蒔き、生長に合わせて間引いて株間5~10cmぐらいに調整していきます。
通常の種を使う場合は一晩水に浸けてから種蒔きを。
また気温が高い時期に種蒔きする時は、浸水後にキッチンペーパーなどに種を移して冷蔵庫で1~2日芽出しをしてください。
白い芽が出始めてから芽を折らないように気をつけて種蒔きします。

土にすじ蒔きする他、黒マルチを利用する手もあります。
穴あきマルチを使えば除草や間引きの手間が大幅に減らせます。
春や秋の雑草に埋もれやすい時期にお勧め。
発芽が上手く揃わない時は後述のネーキッド種子を使うと発芽させやすく初心者向きです。
↓発芽したほうれん草。



追肥は生育を見て間引きが終わった頃に1回のみ。
条間に化成肥料を撒きます。
種をばら蒔きして化成肥料を使うのが難しい場合は定期的に液肥でも可。
水やりは土が乾いたらやる程度で。
葉を濡らして過湿になると「ベト病」が発生しやすくなります。
ただし種蒔きから発芽までは乾燥させないようこまめな水やりを。


・寒さ対策
寒さに強い野菜ではありますが真冬の寒さではさすがに生育が鈍ります。
冬場も育てたい時はビニールトンネルにして保温してやりましょう。
ただし換気には注意してください。
低温時に換気できず過湿になると「ベト病」がすぐに発生してしまいます。

・葉の黄変
ほうれん草の栽培は間引き後はあまり手間がかかりません。
水やりをしていれば育ってくれます。
冬なら害虫の心配も無し。
しかし葉が黄色くなってくるトラブルがしばしば。
これがほうれん草の難易度は高めだと僕が思う理由です。
葉の茎部分が折れてたとかを除き、考えられる原因は3つ。
1つは肥料不足。
これは黄色くなると言うよりは葉色が薄くなってくるので、追肥をすれば解消されます。
2つ目はベト病や萎凋病などの病気。
家庭菜園で多いベト病は葉の表面をよく見れば判別可能です。
そして3つ目が土の酸性度です。
順調に育っているように見えても土が酸性に傾いていると途中から葉が黄色く変色してきます。
一度黄色くなってしまった葉は修復不可。
この失敗を防ぐためにも種蒔き前の酸度調整には気をつけてください。


<収穫時期> 春蒔き:4月下旬~6月上旬 秋蒔き:10月上旬~2月下旬
収穫は草丈20cmを越えたぐらいから随時。
季節にもよりますが大体種蒔き後1~2ヶ月経った頃になります。
隣の株と葉が絡まっていて折れやすいので注意しながら収穫してください。
上の写真は葉が丸みを帯びる西洋種ほうれん草です。

・ネーキッド種子
ほうれん草の種は固い殻に包まれていて、これが発芽の難易度を上げています。
そこで出てきたのがネーキッド種子。
あらかじめ外の殻を取り除いてある種です。
値段は若干上がりますが、発芽が早く適期なら種蒔き2日後には発芽してきます。
発芽も揃って生育のばらつきも減るので初心者には特にお勧め。

・とう立ち
秋蒔きでは問題無いが春蒔きで問題となるのがとう立ち。
上の写真のように花芽が出てきてしまうことです。
ほうれん草は日長に反応してとう立ちします。
そのため春蒔きほうれん草ではとう立ち対策が重要。
西洋種の方がとう立ちが遅いため、春蒔きする時は西洋種の品種を選びましょう。

<害虫>
ヨトウムシ、アブラムシ、タネバエなど。
ヨトウムシに卵を産み付けられると虫食い葉が一気に増えます。
→ 害虫図鑑へ
<病気>
ベト病、モザイク病、炭そ病、萎凋病など。
特にベト病が発生しやすいので注意が必要。
モザイク病はアブラムシが媒介します。

・ベト病
葉が黄変し、裏側から灰色のカビが生えてくる病気。
低温時の過湿が原因で発病します。
発病株を放置すると周りに広がるため、見つけ次第株ごと引き抜いて焼却してください。
対策は風通しをよくして過湿にしないこと。
またベト病耐性のある品種を選ぶことが有効です。
※あくまでねっこ流の育て方です。
プロ農家ではないので間違ってても笑って許してね!
↓ お役に立てましたら応援クリックお願いします♪
<野菜別栽培方法:ほうれん草>
※中部地方太平洋側(夏:暖地 冬:中間地)基準です。



<参考価格> 種1袋250円前後
<栽培適温> 15~20℃
アカザ科一年草で西アジアコーカサス地方原産。
ビタミンやミネラル豊富な緑黄色野菜です。
冷涼な気候を好み、寒さには強いが暑さは苦手。
そのため夏場を避けて春蒔きか秋蒔きで育てます。
比較的育てやすい野菜とよく言われますが、個人的には上手く育てるのが難しい部類の野菜だと思ってます。
最初は順調でも生育後半から問題が起きやすいのがほうれん草。

品種は大きく分けると日本種と西洋種に分かれます。
それぞれ特徴があり、日本種は写真右のように種が角張って一部トゲがあります。
葉もぎざぎざの切れ込みが入り、とう立ちが早いので秋蒔き向き。
逆に西洋種は種が丸くなっています(写真左)。
葉も丸みを帯びていて、とう立ちが遅いので春蒔きならこちらが有利。
この他には日本種と西洋種を掛け合わせた交配種もあります。
ねっこの畑では「強力オーライ」と「サンライトほうれん草」を育てています。
暑さに弱くとう立ちもしやすいので一番育てやすいのは秋蒔き。
寒さにあてた方が味も良くなるため、初めての挑戦なら秋蒔きからチャレンジしましょう。

連作に少し弱い。
1年はアカザ科を作っていない所で育ててください。
ほうれん草、オカヒジキ、スイスチャードなどがアカザ科です。
一般的な野菜ではほうれん草だけ注意すれば大丈夫ですね。
→ 野菜科目一覧へ

<適正pH> 6.0~7.5
2週間前に苦土石灰をかなり多めに(目安:200~300g/m2)。
1週間前に元肥を普通に。
陽当たりと水はけの良い場所を選んでください。
野菜の中でもトップクラスで酸性土に弱い野菜です。
苦土石灰をしっかり撒いて酸度調整は念入りに。


<種蒔き時期> 春蒔き:2月下旬~4月中旬 秋蒔き:8月下旬~11月上旬
<株間> 5~10cm前後
すじ蒔きで畑に直接種を蒔き、生長に合わせて間引いて株間5~10cmぐらいに調整していきます。
通常の種を使う場合は一晩水に浸けてから種蒔きを。
また気温が高い時期に種蒔きする時は、浸水後にキッチンペーパーなどに種を移して冷蔵庫で1~2日芽出しをしてください。
白い芽が出始めてから芽を折らないように気をつけて種蒔きします。

土にすじ蒔きする他、黒マルチを利用する手もあります。
穴あきマルチを使えば除草や間引きの手間が大幅に減らせます。
春や秋の雑草に埋もれやすい時期にお勧め。
発芽が上手く揃わない時は後述のネーキッド種子を使うと発芽させやすく初心者向きです。
↓発芽したほうれん草。



追肥は生育を見て間引きが終わった頃に1回のみ。
条間に化成肥料を撒きます。
種をばら蒔きして化成肥料を使うのが難しい場合は定期的に液肥でも可。
水やりは土が乾いたらやる程度で。
葉を濡らして過湿になると「ベト病」が発生しやすくなります。
ただし種蒔きから発芽までは乾燥させないようこまめな水やりを。


・寒さ対策
寒さに強い野菜ではありますが真冬の寒さではさすがに生育が鈍ります。
冬場も育てたい時はビニールトンネルにして保温してやりましょう。
ただし換気には注意してください。
低温時に換気できず過湿になると「ベト病」がすぐに発生してしまいます。

・葉の黄変
ほうれん草の栽培は間引き後はあまり手間がかかりません。
水やりをしていれば育ってくれます。
冬なら害虫の心配も無し。
しかし葉が黄色くなってくるトラブルがしばしば。
これがほうれん草の難易度は高めだと僕が思う理由です。
葉の茎部分が折れてたとかを除き、考えられる原因は3つ。
1つは肥料不足。
これは黄色くなると言うよりは葉色が薄くなってくるので、追肥をすれば解消されます。
2つ目はベト病や萎凋病などの病気。
家庭菜園で多いベト病は葉の表面をよく見れば判別可能です。
そして3つ目が土の酸性度です。
順調に育っているように見えても土が酸性に傾いていると途中から葉が黄色く変色してきます。
一度黄色くなってしまった葉は修復不可。
この失敗を防ぐためにも種蒔き前の酸度調整には気をつけてください。


<収穫時期> 春蒔き:4月下旬~6月上旬 秋蒔き:10月上旬~2月下旬
収穫は草丈20cmを越えたぐらいから随時。
季節にもよりますが大体種蒔き後1~2ヶ月経った頃になります。
隣の株と葉が絡まっていて折れやすいので注意しながら収穫してください。
上の写真は葉が丸みを帯びる西洋種ほうれん草です。

・ネーキッド種子
ほうれん草の種は固い殻に包まれていて、これが発芽の難易度を上げています。
そこで出てきたのがネーキッド種子。
あらかじめ外の殻を取り除いてある種です。
値段は若干上がりますが、発芽が早く適期なら種蒔き2日後には発芽してきます。
発芽も揃って生育のばらつきも減るので初心者には特にお勧め。

・とう立ち
秋蒔きでは問題無いが春蒔きで問題となるのがとう立ち。
上の写真のように花芽が出てきてしまうことです。
ほうれん草は日長に反応してとう立ちします。
そのため春蒔きほうれん草ではとう立ち対策が重要。
西洋種の方がとう立ちが遅いため、春蒔きする時は西洋種の品種を選びましょう。

<害虫>
ヨトウムシ、アブラムシ、タネバエなど。
ヨトウムシに卵を産み付けられると虫食い葉が一気に増えます。
→ 害虫図鑑へ
<病気>
ベト病、モザイク病、炭そ病、萎凋病など。
特にベト病が発生しやすいので注意が必要。
モザイク病はアブラムシが媒介します。

・ベト病
葉が黄変し、裏側から灰色のカビが生えてくる病気。
低温時の過湿が原因で発病します。
発病株を放置すると周りに広がるため、見つけ次第株ごと引き抜いて焼却してください。
対策は風通しをよくして過湿にしないこと。
またベト病耐性のある品種を選ぶことが有効です。
※あくまでねっこ流の育て方です。
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No title
丸いタネは、西洋種か在来種かはわかりませんが、ギザギザの殻をとって、青くコーティングしたものかと
No title
>>名無しさん
それはネーキッド種子のことですね。
写真の物は少し判別し辛いと思いますが殻付きの種です。
発芽が早く揃いやすいので私も最近はネーキッド種子を使っています。
それはネーキッド種子のことですね。
写真の物は少し判別し辛いと思いますが殻付きの種です。
発芽が早く揃いやすいので私も最近はネーキッド種子を使っています。
ほうれん草
ほうれん草の種まいて、ようやく発芽したところです。
栽培の参考に、直々、お邪魔させていただきます。
栽培の参考に、直々、お邪魔させていただきます。
リンク付けてもよろしいですか?
管理人さん
家庭菜園初心者です。
栽培参考のため、当方のブログにリンクをつけてもよろしいでしょうか?
家庭菜園だけでなく、ブログも初心者です。
こちらからお願いするのがどうか適切かどうか判りかねますが、
宜しくお願いします
家庭菜園初心者です。
栽培参考のため、当方のブログにリンクをつけてもよろしいでしょうか?
家庭菜園だけでなく、ブログも初心者です。
こちらからお願いするのがどうか適切かどうか判りかねますが、
宜しくお願いします