山芋の育て方
■■■ 山芋の育て方 ■■■
<野菜別栽培方法:山芋>
※中部地方太平洋側(夏:暖地 冬:中間地)基準です。


<野菜科目> ヤマノイモ科
<参考価格> 種芋1個150円前後
<栽培適温> 25~30℃
ヤマノイモ科の蔓性多年草だが、栽培する場合は冬に収穫してしまうため一年草扱い。
中国原産の栽培種と日本原産の自生種がある。
暑さには強いが冬になると地上部は枯れてしまいます。
品種によっては地中で1メートル以上伸び、1本掘り起こすのに数時間要することも。
収穫が大変な他、長く伸びる蔓の処理も必要なため家庭菜園では難易度が高い部類。
基本的には種芋1本から山芋1本が収穫できます。
まずややこしい山芋の定義について大雑把に説明してみましょう。
「山芋」ってのはヤマノイモ科の総称で山芋って名前の品種はありません。
そして長芋や自然薯とかは山芋の品種名。
長芋は中国原産の栽培用品種で、自然薯は日本原産の自生種です。
つまり長芋も山芋で自然薯も山芋。
この他に銀杏芋、ねばり芋、伊勢芋、大和芋などもみんな山芋になります。
と勝手に解釈してますが間違ってたらご指摘お願いします。
面倒なのが形で分類して呼ばれることもある点。
長く伸びるタイプを長芋、扇形になるのを銀杏芋、丸形をつくね芋と呼ばれたりもします。
また自然薯のことをヤマノイモと呼ぶ人もいます。
これがさらに地方ごとに名前が入れ替わったりしてややこしくなってるんですね。
とりあえず山芋ってのはヤマノイモ類まとめての呼び名だって事だけ覚えておけばいいかと思います。
山芋は掘り出すのがとても大変なため、扇形や丸形の山芋だと収穫が楽になります。
しかし山芋で一番一般的なのは自然薯や長芋などの細長いタイプ。
このページではこの細長いタイプの山芋栽培について説明していきます。
ただし自然薯は本来自生種で、ホームセンターなどでも種芋があまり売られていません。
そのためねっこの畑では細長いタイプの「ねばり芋」を栽培しています。
品種は違いますが自然薯や長芋でも育て方は同じ。

↑は山芋の葉。
ハートの形をしているのが特徴です。
山で自然薯を探す時はこのハートの葉が目印。
この葉が生えている根元を深く掘ると自然薯が出てきます。
しかし秋過ぎには枯れて葉が落ちてしまうので、秋までに見つけて目印を付けておかないと見失ってしまいます。

連作にかなり弱いです。
3年はヤマノイモ科を作っていない所で育ててください。
家庭菜園でのヤマノイモ科は山芋類だけなので、山芋の連作にだけ気をつければok。
パイプ栽培でパイプ内の土だけ入れ替えるって裏技もありますが連作しないのが無難。
→ 野菜科目一覧へ

<適正pH> 6.0~6.5
1ヶ月前に苦土石灰を少なめに(目安:50g/m2)。
1ヶ月前までに元肥として有機肥料(堆肥)を少なめに。
山芋に苦土石灰はあまり良くないようです。
少なめにしてかなり早いうちに土に馴染ませておきましょう。
肥料も化成肥料は使わず堆肥のみとします。
できるだけ早めに入れて耕しておいてください。
早い段階で石灰と肥料を入れたらとにかく深く深く掘り起こします。
1メートル以上掘り起こして土を柔らかくし、石などを取り除いてください。
ただこれはとても労力がかかるので、下で説明する波板栽培がお勧めです。
注意点として自然薯の場合は苦土石灰も肥料も入れないようです。
自然薯は他の栽培用品種と違い本来自生してるものなので、自然の山に近い環境にするってことですね。
・波板栽培
山芋はとにかく深く掘って土作りをすることが重要。
しかし相当な重労働で、収穫の際にはもっと大変になります。
これが嫌で山芋栽培を辞めてしまう人も少なくないはず。
そんな時には波板栽培がお勧めです。

波板栽培は山芋収穫時の労力を劇的に減らす画期的な方法。
図のようにあらかじめ波板を地中に埋めておきます。
その上に種芋を植えると、蔓は上に伸び新芋が下へ伸びていきます。
本来はそのまま地中1メートル以上伸びていくのですが、途中で波板にぶつかるためそこから横へ曲がり斜めに伸びていきます。
これにより波板の深さまで掘るだけで長いタイプの山芋が収穫できるってわけです。
深く土作りする必要がなく収穫も波板の深さまで掘るだけでok。
しかもこの方法なら粘土層などで深く掘れない畑でも山芋を作ることができます。
波板を埋めると書いていますが畝を高めに作ればもっと穴を掘る労力を軽減できます。
ねっこの畑は山の斜面になっているので、波板を埋めるのがさらに楽に。
ちなみにただの板でなく波板を使うのは、波板の溝に沿って芋がまっすぐ育ちやすいからです。
少ない労力で綺麗な山芋を狙えるので是非挑戦してみてください。

実際に波板を埋める様子を紹介。
まず波板を用意します。
長さは品種に合わせて調整してください。
ねばり芋なら4尺(1200mm)サイズがいいかな。
長芋や自然薯ならもう少し長いのを。
横幅は市販の波板を縦に2分割しました。
この幅で波板1枚に2~3個の種芋を置けます。
種芋1個につき最低溝3つ確保できれば大丈夫でしょう。
あまり数を詰めると溝からはみ出して失敗します。
波板の種類は塩ビ製でも大丈夫ですが、ポリカーボネイト製やガラス繊維入りの丈夫な物にするとなお安心。

そしてもう1つ、「案内棒」を用意します。
竹串なり適当な枝なり25~30cm程度の棒を種芋の数だけ用意します。
そこに先端から15cmと20cmの位置に目印を付けてください。
これは種芋定植高さと畝高さの目印。
種芋を植える位置にあらかじめ棒を刺し、先端が波板に当たるようにしておきます。
そうすると15cmの目印が種芋の高さ、20cmの目印が畝の高さに。

いざ波板埋めへ。
波板の端から20cmほど下がったところが種芋の定植位置です。
ここが大体畝の上面から20cmぐらいの深さになるまで掘って埋めてください。
深さが足りなかったら畝を高くして調整可。
傾きは20度ぐらいでしょうか、ある程度傾いてれば適当で構いません。
波板に土をかぶせる前に波板先端から20cmの位置に案内棒を立てておきます。
20cmのスペースを確保するのは新芋が真下に来るとは限らないから。
波板から外れて失敗しないよう、ある程度新芋を受ける位置に余裕を持たせるためです。
波板を埋めてもその位置が判るようにするのが案内棒の役目。
複数波板を埋める場合は60~80cmぐらい間隔を空けて同じ傾きで埋めていきます。
最後に土をかぶせて案内棒の15cm目印まで畝を作れば準備完了。


<定植時期> 4月下旬~5月中旬
<株間> 波板間隔60~80cm前後
1年目は種芋を購入します。
1個150円前後とやや高めですが、2年目からは自作の種芋を使えるのでぐっと我慢。
2月上旬頃から園芸店やホームセンターに出回り始めます。
人気品種は売り切れて追加が無いことも多いので早めに購入しておきましょう。
種芋を購入したら芽出しを行います。

種芋は段ボールに籾殻を詰めその中に軽く埋めておいてください。
写真は表に出てますが籾殻の中に埋めます。
そして室内の暖かい所に置いておくだけでok。
先端から芽が伸び始めます。
芽が出始めたら軽く霧吹きして籾殻を少しだけ湿らせてやるといいかもしれません。
寒さには弱いのでご注意を。

一ヶ月ぐらいで芽がかなり伸びてきます。
定植の適期は4月下旬頃、葉桜の頃が目安です。
寒さに弱いので早植えは禁物。
定植時期まで待っていると蔓が伸びすぎる場合もありますが、折れないように誘引だけしておいてやれば長く伸びても大丈夫です。
蔓の根元からは根も伸び始めます。

そしていよいよ定植。
案内棒の15cm目印に種芋の先端(発芽点)を合わせて横に寝かせます。
この時種芋のお尻側は波板の斜面が下がる側に置いてください。

種芋を並べたら種芋からさらに5cm覆土します。
案内棒の20cm目印まで埋めればokってこと。
覆土したら畝の形を整えます。
この時芽が長く伸びてる場合は上に出しておいてください。

次に黒マルチ張り。
保温と雨が大量に入るのを防ぐために黒マルチをします。
山芋は過湿を嫌うので雨を防げるよう幅が広めのマルチで。
マルチを張り、案内棒の付近に切れ目ができるよう穴開けして芽を外に出します。
まだ芽が地表まで伸びてない場合は、上手くマルチから出られるようにこまめに様子見してください。
切れ目を入れておけば勝手に出てきますが、あまり大きく切りすぎると雨が入りすぎてしまいます。
最後に長く伸びる蔓が巻き付けるように支柱を立てます。
蔓の長さが3メートル以上になるのでそれに対応できる長さの物を。
うちの場合は金網棚が上にあるので、竹を登った後は金網棚を伝って横へ伸ばしています。
支柱を立てる位置は案内棒から少し上に離れた位置。
ただし案内棒を立てる時に波板に余裕をもたせた20cm以内にしてください。
波板の余裕分より上に支柱を立てると2枚目の波板で伸びる新芋にあたってしまいます。
既に芽が長い時は支柱に巻き付くよう誘引してやります。

追肥は梅雨が明けた頃に1回、畝の脇に有機肥料を軽く撒きます。
深く鋤込まず表面を混ぜる程度でok。
水やりはあまり必要ありません。
夏に乾燥しすぎたらやる程度で基本雨任せ。
逆に過湿には弱いです。


・誘引
蔓が伸びると自然に支柱へ絡みついて登っていきます。
しかし強風で巻き付きが外れる場合もあるので、蔓が外へ垂れてるようだったら誘引してください。
特に芽の伸び始めは風に振り回されないよう早めに誘引してやる必要があります。
蔓が垂れ下がったまま育つと後述のムカゴがたくさん採れますが、ムカゴに養分を取られて新芋の育ちが悪くなります。

・敷藁
6月に入り黒マルチの表面が熱くなってきたら必ず敷藁をしてください。
マルチは収穫までずっと張ったままにしますが、そのままだと地温が上がりすぎてしまうので敷藁で地温を抑制。
少し厚めにしっかりと敷藁をします。
自然の山では落ち葉が地面を覆っているのでそれを再現する感じですね。


<収穫時期> 11月中旬~3月
11月になると寒さで葉が枯れてきます。
葉が完全に枯れて1週間ほどしてからが収穫時期。
以降3月頃まで収穫が続きます。
畝に稲藁とビニールをかけて保温しておけばそのまま土中保存が可能なので、波板単位で必要な時に掘り出して楽しみましょう。

マルチを外し掘り進めると干からびた根のような物が出てきます。
これは4月に植えた種芋。
養分をしっかり吸われて干からびてます。
畝の表面から種芋までが5cm、さらに種芋から15cm下に波板をセットしてあるので、山芋まであと10~15cm掘ることになります。

さらに土をどけて全体像が見えてきたところ。
この写真で波板栽培の実際の姿が見えてきますね。
種芋の先端から上に蔓が伸び、下へ新芋が伸びています。
通常はそのまま地中深くに伸びていくのですが、途中で波板に当たるのでそこで斜めに曲がります。
後は波板に沿って横方向へ伸びたのがこの状態。
このおかげで1本掘るのに数時間かかる超重労働の山芋掘りから解放されました。

山芋を折らないよう慎重に収穫して1枚目の波板が姿を現しました。
1枚目の波板は20cmほどかぶせた土をどかさないといけないので、波板無し栽培より遥かに楽とは言ってもある程度労力がかかります。
しかし波板栽培の本領発揮は2枚目から。
短い間隔で波板を並べてあるので、1枚目の波板をどかせばすぐ2枚目の山芋が出てくるのです。

収穫できた立派なねばり芋。
ねばり芋の標準サイズは50~60cmと言われていますが、これは85cmのサイズが採れました。
家庭菜園でも波板栽培なら市販品に負けない山芋が収穫可能!
上手く育てば長めになるので1200mmの波板にしておいて正解だったようです。
長芋や自然薯ならもっと長くなりますね。

・保存方法
前述の通り掘り起こさず埋めたままにしておけば3月近くまでそのまま保存できます。
また収穫した後でも洗わずに新聞紙にくるんで冷暗所に置いておけばある程度の期間保存可能。
ただし折れてしまった場合は切り口から傷んでくるので早めに食べましょう。
春以降でもおがくずに詰めて温度と湿度を管理できれば保存可能ですが、一般家庭ではなかなか難しいですね。
どうしても春以降残したい場合はすり下ろして冷凍するのも一つの手です。

・種芋
1年目は種芋を購入しましたが2年目からは自作の種芋が使えます。
自分で種芋を用意する方法は2つ。
1つは後述のムカゴから種芋を育てる方法。
もう1つは収穫した山芋の一部を種芋にする方法です。
山芋を収穫して食べる時、蔓があった方の先端を15~20cmほど切って残しておきます。
春まで上手く保存できればこれが来年の種芋になるのです!
種芋1本から新芋が1本育ち、その新芋から1本の種芋が取れるので、栽培失敗しなければ追加投資無しに毎年作れるお得野菜です。
実は先端に限らず他の部位も切って種芋にすることができるのですが、萌芽させるのに先端よりも難易度が上がるため先端を残すのが一番。
食用に使いにくい部分ですしね。
種芋の保存方法は断面にジャガイモシリカや草木灰を付けて2日ほど日陰で乾かします。
あとは籾殻を詰めた段ボールに埋めて寒くなりすぎない室内で保存。
呼吸できるように蓋は開けたままでタオルを軽くかけておきます。
水気は一切無しで籾殻のみ。
切り口がある分だけ保存難易度が上がるけど、上手く保存できれば来年の種芋代が浮きます。

・ムカゴ
蔓が大きく育つと葉の根元に小さな芋のような物が出来てきます。
これがムカゴ。
漢字で書くと「零余子」で判りやすく言えば山芋の種です。
冬になると自然に地面に落ち、そこから根が伸びて2~3年後に山芋になります。
ムカゴを育てれば自分で種芋を作ることができますが、ムカゴから育てると2~3年かかります。
購入した種芋や切った種芋を使えば栽培期間は1年。
そのためムカゴは育てず食べてしまう場合が多いです。
塩茹でにしたりムカゴご飯にしたり。
新芋の収穫より一足早い山芋の楽しみ方です。

<害虫>
ヤマノイモコガ、ネコブセンチュウ、アブラムシなどがいますが害虫被害は少ない野菜です。
連作を避け、葉をよほど食害されない限りは特に対策は不要。
→ 害虫図鑑へ
<病気>
葉渋病、炭そ病など。
炭そ病には注意したいが、特別病気に弱いわけではありません。
※あくまでねっこ流の育て方です。
プロ農家ではないので間違ってても笑って許してね!
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<野菜別栽培方法:山芋>
※中部地方太平洋側(夏:暖地 冬:中間地)基準です。



<参考価格> 種芋1個150円前後
<栽培適温> 25~30℃
ヤマノイモ科の蔓性多年草だが、栽培する場合は冬に収穫してしまうため一年草扱い。
中国原産の栽培種と日本原産の自生種がある。
暑さには強いが冬になると地上部は枯れてしまいます。
品種によっては地中で1メートル以上伸び、1本掘り起こすのに数時間要することも。
収穫が大変な他、長く伸びる蔓の処理も必要なため家庭菜園では難易度が高い部類。
基本的には種芋1本から山芋1本が収穫できます。
まずややこしい山芋の定義について大雑把に説明してみましょう。
「山芋」ってのはヤマノイモ科の総称で山芋って名前の品種はありません。
そして長芋や自然薯とかは山芋の品種名。
長芋は中国原産の栽培用品種で、自然薯は日本原産の自生種です。
つまり長芋も山芋で自然薯も山芋。
この他に銀杏芋、ねばり芋、伊勢芋、大和芋などもみんな山芋になります。
と勝手に解釈してますが間違ってたらご指摘お願いします。
面倒なのが形で分類して呼ばれることもある点。
長く伸びるタイプを長芋、扇形になるのを銀杏芋、丸形をつくね芋と呼ばれたりもします。
また自然薯のことをヤマノイモと呼ぶ人もいます。
これがさらに地方ごとに名前が入れ替わったりしてややこしくなってるんですね。
とりあえず山芋ってのはヤマノイモ類まとめての呼び名だって事だけ覚えておけばいいかと思います。
山芋は掘り出すのがとても大変なため、扇形や丸形の山芋だと収穫が楽になります。
しかし山芋で一番一般的なのは自然薯や長芋などの細長いタイプ。
このページではこの細長いタイプの山芋栽培について説明していきます。
ただし自然薯は本来自生種で、ホームセンターなどでも種芋があまり売られていません。
そのためねっこの畑では細長いタイプの「ねばり芋」を栽培しています。
品種は違いますが自然薯や長芋でも育て方は同じ。

↑は山芋の葉。
ハートの形をしているのが特徴です。
山で自然薯を探す時はこのハートの葉が目印。
この葉が生えている根元を深く掘ると自然薯が出てきます。
しかし秋過ぎには枯れて葉が落ちてしまうので、秋までに見つけて目印を付けておかないと見失ってしまいます。

連作にかなり弱いです。
3年はヤマノイモ科を作っていない所で育ててください。
家庭菜園でのヤマノイモ科は山芋類だけなので、山芋の連作にだけ気をつければok。
パイプ栽培でパイプ内の土だけ入れ替えるって裏技もありますが連作しないのが無難。
→ 野菜科目一覧へ

<適正pH> 6.0~6.5
1ヶ月前に苦土石灰を少なめに(目安:50g/m2)。
1ヶ月前までに元肥として有機肥料(堆肥)を少なめに。
山芋に苦土石灰はあまり良くないようです。
少なめにしてかなり早いうちに土に馴染ませておきましょう。
肥料も化成肥料は使わず堆肥のみとします。
できるだけ早めに入れて耕しておいてください。
早い段階で石灰と肥料を入れたらとにかく深く深く掘り起こします。
1メートル以上掘り起こして土を柔らかくし、石などを取り除いてください。
ただこれはとても労力がかかるので、下で説明する波板栽培がお勧めです。
注意点として自然薯の場合は苦土石灰も肥料も入れないようです。
自然薯は他の栽培用品種と違い本来自生してるものなので、自然の山に近い環境にするってことですね。
・波板栽培
山芋はとにかく深く掘って土作りをすることが重要。
しかし相当な重労働で、収穫の際にはもっと大変になります。
これが嫌で山芋栽培を辞めてしまう人も少なくないはず。
そんな時には波板栽培がお勧めです。

波板栽培は山芋収穫時の労力を劇的に減らす画期的な方法。
図のようにあらかじめ波板を地中に埋めておきます。
その上に種芋を植えると、蔓は上に伸び新芋が下へ伸びていきます。
本来はそのまま地中1メートル以上伸びていくのですが、途中で波板にぶつかるためそこから横へ曲がり斜めに伸びていきます。
これにより波板の深さまで掘るだけで長いタイプの山芋が収穫できるってわけです。
深く土作りする必要がなく収穫も波板の深さまで掘るだけでok。
しかもこの方法なら粘土層などで深く掘れない畑でも山芋を作ることができます。
波板を埋めると書いていますが畝を高めに作ればもっと穴を掘る労力を軽減できます。
ねっこの畑は山の斜面になっているので、波板を埋めるのがさらに楽に。
ちなみにただの板でなく波板を使うのは、波板の溝に沿って芋がまっすぐ育ちやすいからです。
少ない労力で綺麗な山芋を狙えるので是非挑戦してみてください。

実際に波板を埋める様子を紹介。
まず波板を用意します。
長さは品種に合わせて調整してください。
ねばり芋なら4尺(1200mm)サイズがいいかな。
長芋や自然薯ならもう少し長いのを。
横幅は市販の波板を縦に2分割しました。
この幅で波板1枚に2~3個の種芋を置けます。
種芋1個につき最低溝3つ確保できれば大丈夫でしょう。
あまり数を詰めると溝からはみ出して失敗します。
波板の種類は塩ビ製でも大丈夫ですが、ポリカーボネイト製やガラス繊維入りの丈夫な物にするとなお安心。

そしてもう1つ、「案内棒」を用意します。
竹串なり適当な枝なり25~30cm程度の棒を種芋の数だけ用意します。
そこに先端から15cmと20cmの位置に目印を付けてください。
これは種芋定植高さと畝高さの目印。
種芋を植える位置にあらかじめ棒を刺し、先端が波板に当たるようにしておきます。
そうすると15cmの目印が種芋の高さ、20cmの目印が畝の高さに。

いざ波板埋めへ。
波板の端から20cmほど下がったところが種芋の定植位置です。
ここが大体畝の上面から20cmぐらいの深さになるまで掘って埋めてください。
深さが足りなかったら畝を高くして調整可。
傾きは20度ぐらいでしょうか、ある程度傾いてれば適当で構いません。
波板に土をかぶせる前に波板先端から20cmの位置に案内棒を立てておきます。
20cmのスペースを確保するのは新芋が真下に来るとは限らないから。
波板から外れて失敗しないよう、ある程度新芋を受ける位置に余裕を持たせるためです。
波板を埋めてもその位置が判るようにするのが案内棒の役目。
複数波板を埋める場合は60~80cmぐらい間隔を空けて同じ傾きで埋めていきます。
最後に土をかぶせて案内棒の15cm目印まで畝を作れば準備完了。


<定植時期> 4月下旬~5月中旬
<株間> 波板間隔60~80cm前後
1年目は種芋を購入します。
1個150円前後とやや高めですが、2年目からは自作の種芋を使えるのでぐっと我慢。
2月上旬頃から園芸店やホームセンターに出回り始めます。
人気品種は売り切れて追加が無いことも多いので早めに購入しておきましょう。
種芋を購入したら芽出しを行います。

種芋は段ボールに籾殻を詰めその中に軽く埋めておいてください。
写真は表に出てますが籾殻の中に埋めます。
そして室内の暖かい所に置いておくだけでok。
先端から芽が伸び始めます。
芽が出始めたら軽く霧吹きして籾殻を少しだけ湿らせてやるといいかもしれません。
寒さには弱いのでご注意を。

一ヶ月ぐらいで芽がかなり伸びてきます。
定植の適期は4月下旬頃、葉桜の頃が目安です。
寒さに弱いので早植えは禁物。
定植時期まで待っていると蔓が伸びすぎる場合もありますが、折れないように誘引だけしておいてやれば長く伸びても大丈夫です。
蔓の根元からは根も伸び始めます。

そしていよいよ定植。
案内棒の15cm目印に種芋の先端(発芽点)を合わせて横に寝かせます。
この時種芋のお尻側は波板の斜面が下がる側に置いてください。

種芋を並べたら種芋からさらに5cm覆土します。
案内棒の20cm目印まで埋めればokってこと。
覆土したら畝の形を整えます。
この時芽が長く伸びてる場合は上に出しておいてください。

次に黒マルチ張り。
保温と雨が大量に入るのを防ぐために黒マルチをします。
山芋は過湿を嫌うので雨を防げるよう幅が広めのマルチで。
マルチを張り、案内棒の付近に切れ目ができるよう穴開けして芽を外に出します。
まだ芽が地表まで伸びてない場合は、上手くマルチから出られるようにこまめに様子見してください。
切れ目を入れておけば勝手に出てきますが、あまり大きく切りすぎると雨が入りすぎてしまいます。
最後に長く伸びる蔓が巻き付けるように支柱を立てます。
蔓の長さが3メートル以上になるのでそれに対応できる長さの物を。
うちの場合は金網棚が上にあるので、竹を登った後は金網棚を伝って横へ伸ばしています。
支柱を立てる位置は案内棒から少し上に離れた位置。
ただし案内棒を立てる時に波板に余裕をもたせた20cm以内にしてください。
波板の余裕分より上に支柱を立てると2枚目の波板で伸びる新芋にあたってしまいます。
既に芽が長い時は支柱に巻き付くよう誘引してやります。

追肥は梅雨が明けた頃に1回、畝の脇に有機肥料を軽く撒きます。
深く鋤込まず表面を混ぜる程度でok。
水やりはあまり必要ありません。
夏に乾燥しすぎたらやる程度で基本雨任せ。
逆に過湿には弱いです。


・誘引
蔓が伸びると自然に支柱へ絡みついて登っていきます。
しかし強風で巻き付きが外れる場合もあるので、蔓が外へ垂れてるようだったら誘引してください。
特に芽の伸び始めは風に振り回されないよう早めに誘引してやる必要があります。
蔓が垂れ下がったまま育つと後述のムカゴがたくさん採れますが、ムカゴに養分を取られて新芋の育ちが悪くなります。

・敷藁
6月に入り黒マルチの表面が熱くなってきたら必ず敷藁をしてください。
マルチは収穫までずっと張ったままにしますが、そのままだと地温が上がりすぎてしまうので敷藁で地温を抑制。
少し厚めにしっかりと敷藁をします。
自然の山では落ち葉が地面を覆っているのでそれを再現する感じですね。


<収穫時期> 11月中旬~3月
11月になると寒さで葉が枯れてきます。
葉が完全に枯れて1週間ほどしてからが収穫時期。
以降3月頃まで収穫が続きます。
畝に稲藁とビニールをかけて保温しておけばそのまま土中保存が可能なので、波板単位で必要な時に掘り出して楽しみましょう。

マルチを外し掘り進めると干からびた根のような物が出てきます。
これは4月に植えた種芋。
養分をしっかり吸われて干からびてます。
畝の表面から種芋までが5cm、さらに種芋から15cm下に波板をセットしてあるので、山芋まであと10~15cm掘ることになります。

さらに土をどけて全体像が見えてきたところ。
この写真で波板栽培の実際の姿が見えてきますね。
種芋の先端から上に蔓が伸び、下へ新芋が伸びています。
通常はそのまま地中深くに伸びていくのですが、途中で波板に当たるのでそこで斜めに曲がります。
後は波板に沿って横方向へ伸びたのがこの状態。
このおかげで1本掘るのに数時間かかる超重労働の山芋掘りから解放されました。

山芋を折らないよう慎重に収穫して1枚目の波板が姿を現しました。
1枚目の波板は20cmほどかぶせた土をどかさないといけないので、波板無し栽培より遥かに楽とは言ってもある程度労力がかかります。
しかし波板栽培の本領発揮は2枚目から。
短い間隔で波板を並べてあるので、1枚目の波板をどかせばすぐ2枚目の山芋が出てくるのです。

収穫できた立派なねばり芋。
ねばり芋の標準サイズは50~60cmと言われていますが、これは85cmのサイズが採れました。
家庭菜園でも波板栽培なら市販品に負けない山芋が収穫可能!
上手く育てば長めになるので1200mmの波板にしておいて正解だったようです。
長芋や自然薯ならもっと長くなりますね。

・保存方法
前述の通り掘り起こさず埋めたままにしておけば3月近くまでそのまま保存できます。
また収穫した後でも洗わずに新聞紙にくるんで冷暗所に置いておけばある程度の期間保存可能。
ただし折れてしまった場合は切り口から傷んでくるので早めに食べましょう。
春以降でもおがくずに詰めて温度と湿度を管理できれば保存可能ですが、一般家庭ではなかなか難しいですね。
どうしても春以降残したい場合はすり下ろして冷凍するのも一つの手です。

・種芋
1年目は種芋を購入しましたが2年目からは自作の種芋が使えます。
自分で種芋を用意する方法は2つ。
1つは後述のムカゴから種芋を育てる方法。
もう1つは収穫した山芋の一部を種芋にする方法です。
山芋を収穫して食べる時、蔓があった方の先端を15~20cmほど切って残しておきます。
春まで上手く保存できればこれが来年の種芋になるのです!
種芋1本から新芋が1本育ち、その新芋から1本の種芋が取れるので、栽培失敗しなければ追加投資無しに毎年作れるお得野菜です。
実は先端に限らず他の部位も切って種芋にすることができるのですが、萌芽させるのに先端よりも難易度が上がるため先端を残すのが一番。
食用に使いにくい部分ですしね。
種芋の保存方法は断面にジャガイモシリカや草木灰を付けて2日ほど日陰で乾かします。
あとは籾殻を詰めた段ボールに埋めて寒くなりすぎない室内で保存。
呼吸できるように蓋は開けたままでタオルを軽くかけておきます。
水気は一切無しで籾殻のみ。
切り口がある分だけ保存難易度が上がるけど、上手く保存できれば来年の種芋代が浮きます。

・ムカゴ
蔓が大きく育つと葉の根元に小さな芋のような物が出来てきます。
これがムカゴ。
漢字で書くと「零余子」で判りやすく言えば山芋の種です。
冬になると自然に地面に落ち、そこから根が伸びて2~3年後に山芋になります。
ムカゴを育てれば自分で種芋を作ることができますが、ムカゴから育てると2~3年かかります。
購入した種芋や切った種芋を使えば栽培期間は1年。
そのためムカゴは育てず食べてしまう場合が多いです。
塩茹でにしたりムカゴご飯にしたり。
新芋の収穫より一足早い山芋の楽しみ方です。

<害虫>
ヤマノイモコガ、ネコブセンチュウ、アブラムシなどがいますが害虫被害は少ない野菜です。
連作を避け、葉をよほど食害されない限りは特に対策は不要。
→ 害虫図鑑へ
<病気>
葉渋病、炭そ病など。
炭そ病には注意したいが、特別病気に弱いわけではありません。
※あくまでねっこ流の育て方です。
プロ農家ではないので間違ってても笑って許してね!
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参考になりました
自然薯を毎年作って今年で3回目になりました。
何時も足のような形で変形した自然薯ばかりでした。
長芋は雨樋を使うことを思い出し、ねっこさんのブログを見てみました。
雨樋より波板がいいようですね。もう少しじっくり読んで参考にさせて頂きます。
応援クリックしました。
何時も足のような形で変形した自然薯ばかりでした。
長芋は雨樋を使うことを思い出し、ねっこさんのブログを見てみました。
雨樋より波板がいいようですね。もう少しじっくり読んで参考にさせて頂きます。
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No title
>>bluejayさん
1本1本を綺麗な形に仕上げたいなら、パイプ栽培用のパイプや雨樋の方がいいかもです。
波板栽培だと波板にあたった所で上手く斜めに滑らず変形することも結構あります。
変形した後でまた伸びていきますけどね。
手間やコストの面では波板栽培の方が有利かなと。
1本1本を綺麗な形に仕上げたいなら、パイプ栽培用のパイプや雨樋の方がいいかもです。
波板栽培だと波板にあたった所で上手く斜めに滑らず変形することも結構あります。
変形した後でまた伸びていきますけどね。
手間やコストの面では波板栽培の方が有利かなと。
やまいも栽培について
はじめまして、やまいも波板栽培拝見しました、一度試して見ようと思います、
波板は縦180cm横90cmですと縦半分で45cm×120cmで3本の山芋が植わるのでしょうか。波板1枚買ってくると山芋6本植わるのでしょうか、長さの切れ端60cmは捨てるのでしょうか、又1本に3つの溝とはちょとわかりかねますが、1枚の波板で溝は1個ではないのでしょうか、感が悪く申し訳ありません
波板は縦180cm横90cmですと縦半分で45cm×120cmで3本の山芋が植わるのでしょうか。波板1枚買ってくると山芋6本植わるのでしょうか、長さの切れ端60cmは捨てるのでしょうか、又1本に3つの溝とはちょとわかりかねますが、1枚の波板で溝は1個ではないのでしょうか、感が悪く申し訳ありません
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>>あかさん
波板には規格があって、幅は655mmになってると思います。
これを半分に切るので幅は327mmぐらい。
このサイズだと大体溝(波の凹んでる部分)が10本ぐらいになるってことです。
山芋1本に溝3本程度確保するなら、これ1枚で3本まで植えられるって意味です。
別に1枚に種芋1個だけでも、詰めて4個にしてもダメってことはないですよ。
少し余裕を持たせて1枚に2個が風通しも良く一番管理しやすいかな。
長さについては3尺~10尺までいろいろあります。
あかさんの仰ってる180cmは6尺ですね。
うちでは4尺を使ってるので元から120cmなのです。
ねばり芋は4尺(120cm)でいいですが、自然薯ならもう少し長い波板を使った方がいいです。
波板には規格があって、幅は655mmになってると思います。
これを半分に切るので幅は327mmぐらい。
このサイズだと大体溝(波の凹んでる部分)が10本ぐらいになるってことです。
山芋1本に溝3本程度確保するなら、これ1枚で3本まで植えられるって意味です。
別に1枚に種芋1個だけでも、詰めて4個にしてもダメってことはないですよ。
少し余裕を持たせて1枚に2個が風通しも良く一番管理しやすいかな。
長さについては3尺~10尺までいろいろあります。
あかさんの仰ってる180cmは6尺ですね。
うちでは4尺を使ってるので元から120cmなのです。
ねばり芋は4尺(120cm)でいいですが、自然薯ならもう少し長い波板を使った方がいいです。
山芋の芽出しについて質問
ねっこ様、初めまして。家庭菜園初心者のひろみです。昨年、知人宅からむかごを貰って植えて種芋ができました。その後どうしたら良いのか分からずにいたところ、ねっこ様のブログを見つけて嬉しく思っているところです。質問させて頂いてよろしいでしょうか。芽出しのところで”籾殻”を使うとありますが、籾殻の代わりになるものはあるでしょうか。私はアメリカのカリフォルニアに住んでいます。よろしく願い致します。他の野菜も参考にさせて頂きます。ありがとうございます。
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>>ひろみさん
初めまして。
芽出しに籾殻を使っているのは無料で手に入るからだけであって、市販の園芸土に浅く植えて陽当たりのいい室内に置いたりでも大丈夫ですよ。
と言うより山芋の場合は寒さと乾燥しすぎに注意すればそのまま放置でも芽は出てきます。
海外の気候でどう育つのかは未知数ですが頑張ってください。
初めまして。
芽出しに籾殻を使っているのは無料で手に入るからだけであって、市販の園芸土に浅く植えて陽当たりのいい室内に置いたりでも大丈夫ですよ。
と言うより山芋の場合は寒さと乾燥しすぎに注意すればそのまま放置でも芽は出てきます。
海外の気候でどう育つのかは未知数ですが頑張ってください。
教えてください
こんにちは。こちらは埼玉です。山芋掘りの季節がやってまいりました。今年の出来はどうだろうか?楽しみではありますが、体力の衰えとともに、掘るのが億劫になってきました。
で、山芋とそっくり同じ味、歯ごたえで50㎝程度の長さにしかならない芋は無いだろうかと検索していたところ、ここの「波板栽培」に遭遇しました。なるほど、なるほど、これは良いアイデアだ、来年はぜひ試してみようと決めました。
一通り読ませていただきましたが、質問があります。
波板は2分割せず、そのまま使用しても大丈夫ですか?幅90㎝そのままということです。これを2枚並べて10~11個の種芋を植えようと思います。
よろしくお願いします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
丁寧なお返事有難うございます。
理解できたと思いますが、こういうこと↓でよろしいでしょうか?
縦置きなら(前の波板と後ろの波板が)重なる部分があるので収穫のときその分だけ掘る手間が省ける。また、使用する面積も少なくて済む。
で、その場合の質問です。前後の波板はどれぐらいまで重ねられますか?スペースの関係で植える間隔が60㎝ぐらいだと助かります。狭すぎた場合、どういう問題が起こり得るでしょうか?
長芋の場合、120㎝より長い波板を使用したほうがよいとありますが、120㎝より長く、120㎝に一番近い長さの波板は150㎝です。
150㎝を購入しますが長すぎるので130㎝にカットして使用するつもりです。ご意見ください。
11月19日
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お陰様で労力最小限での山芋栽培を続けられそうです。
私の計算では、角度30度で波板を埋めると最深で60~70㎝の深さまで掘れば120㎝の長芋(これは例外で、ほとんどは110㎝以内)まで栽培できます。
今までは真下に110㎝も掘っていましたが、場所も狭く本当に大変でした。これから最後の重労働が待っていますが、来年からは楽しくやれそうです。
いろいろと懇切丁寧なご教授有難うございました。
で、山芋とそっくり同じ味、歯ごたえで50㎝程度の長さにしかならない芋は無いだろうかと検索していたところ、ここの「波板栽培」に遭遇しました。なるほど、なるほど、これは良いアイデアだ、来年はぜひ試してみようと決めました。
一通り読ませていただきましたが、質問があります。
波板は2分割せず、そのまま使用しても大丈夫ですか?幅90㎝そのままということです。これを2枚並べて10~11個の種芋を植えようと思います。
よろしくお願いします。
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丁寧なお返事有難うございます。
理解できたと思いますが、こういうこと↓でよろしいでしょうか?
縦置きなら(前の波板と後ろの波板が)重なる部分があるので収穫のときその分だけ掘る手間が省ける。また、使用する面積も少なくて済む。
で、その場合の質問です。前後の波板はどれぐらいまで重ねられますか?スペースの関係で植える間隔が60㎝ぐらいだと助かります。狭すぎた場合、どういう問題が起こり得るでしょうか?
長芋の場合、120㎝より長い波板を使用したほうがよいとありますが、120㎝より長く、120㎝に一番近い長さの波板は150㎝です。
150㎝を購入しますが長すぎるので130㎝にカットして使用するつもりです。ご意見ください。
11月19日
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お陰様で労力最小限での山芋栽培を続けられそうです。
私の計算では、角度30度で波板を埋めると最深で60~70㎝の深さまで掘れば120㎝の長芋(これは例外で、ほとんどは110㎝以内)まで栽培できます。
今までは真下に110㎝も掘っていましたが、場所も狭く本当に大変でした。これから最後の重労働が待っていますが、来年からは楽しくやれそうです。
いろいろと懇切丁寧なご教授有難うございました。
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>>ぼんさん
二分割してるのは縦に並べて埋めるために細長くしてるだけで、横へ並べるならそのままでも問題ありませんよ。
ただ横に並べるとかぶせた土を全部掘る必要があるのでそれなりに労力を使います。
縦に重ねていくのは、1枚目をどかすとすぐ2枚目の山芋と波板が出てきて労力を最小限に押さえられるからです。
スペースと相談ですね。
二分割してるのは縦に並べて埋めるために細長くしてるだけで、横へ並べるならそのままでも問題ありませんよ。
ただ横に並べるとかぶせた土を全部掘る必要があるのでそれなりに労力を使います。
縦に重ねていくのは、1枚目をどかすとすぐ2枚目の山芋と波板が出てきて労力を最小限に押さえられるからです。
スペースと相談ですね。
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>>ぼんさん
板と板が重なる部分の隙間に芋が太れるだけのスペースが無いと当然芋が育ちません。
長さは芋の種類にもよるのでなんとも。
上手く育てば基準より長く育つので長めの波板の方が良いってだけのことです。
板と板が重なる部分の隙間に芋が太れるだけのスペースが無いと当然芋が育ちません。
長さは芋の種類にもよるのでなんとも。
上手く育てば基準より長く育つので長めの波板の方が良いってだけのことです。
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明けましておめでとう御座います。昨年から初め、山芋取り出すのに大汗かきました。ことしは ブログお知り波板でやつてみます
教えてください
今年自然じょうに挑戦します。 教えください。コンパネ90x90お2枚の場合イモいくつ並べられますか。叉土は10センで水平に埋めたいのですが、宜しくお願いいたします。
摘芯の件
波板方式1年生です
早速ですが、トマト、キュウリ栽培時摘芯をしますが
山芋の場合、親蔓の摘芯はだめですか?
脇芽はでませんか?。
現在、H=2500 横に増やしたいので!!。
早速ですが、トマト、キュウリ栽培時摘芯をしますが
山芋の場合、親蔓の摘芯はだめですか?
脇芽はでませんか?。
現在、H=2500 横に増やしたいので!!。
発芽
昨年落ちた多数のむかごから発芽しています。
今年は種芋になるものと思いますがある程度は間引きしたほうがいいのですか、教えてください。
2年物の蔓が2m3mとどんどん伸びますが途中から子蔓も出てきます、これは少しは間引きをしたほうがいいのですか教えてください。
今年は種芋になるものと思いますがある程度は間引きしたほうがいいのですか、教えてください。
2年物の蔓が2m3mとどんどん伸びますが途中から子蔓も出てきます、これは少しは間引きをしたほうがいいのですか教えてください。
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大変参考になりました。
今年は省力型の山芋つくりに挑戦します。
今から もう収穫が楽しみです。
今年は省力型の山芋つくりに挑戦します。
今から もう収穫が楽しみです。
マルチの覆いについて
6月頃より黒マルチの上を、敷き藁をして温度上昇を抑えるとありますが、藁の筵では効果はないでしょうか。