オクラの育て方
■■■ オクラの育て方 ■■■
<野菜別栽培方法:オクラ>
※中部地方太平洋側(夏:暖地 冬:中間地)基準です。


<野菜科目> アオイ科
<参考価格> 種1袋150円前後(40粒入っていた)
<栽培適温> 20~30℃
野菜では珍しいアオイ科一年草でアフリカ原産。
栄養満点のねばねば夏野菜です。
緑色で断面が五角形のオクラが有名ですが、断面の丸いオクラや赤いオクラもあり。
実ではなく花を食べる花オクラなんてのもあります。
夏野菜のため暑さにはとても強く寒さには弱いです。
我が家では普通の五角オクラを栽培中。
一株あたり20~30本ほど収穫できます。

連作にはやや弱い。
2年ほど期間を空けてください。
ただアオイ科の野菜で一般的な物はオクラしかないので、オクラを連続で育てないようにだけ注意すれば問題なし。
→ 野菜科目一覧へ

<適正pH> 6.0~6.5
2週間前に苦土石灰を普通に(目安:100~150g/m2)。
1週間前に元肥をやや少なめに。
陽当たりと水はけの良い場所を選んでください。
特に陽当たりが重要な野菜です。
寒さに弱いため黒マルチにして地温を上げるとなお良し。
2メートル近い高さに育つので頭上に障害物がある所は注意が必要です。


<種蒔き時期> 4月中旬~5月中旬
<株間> 40cm~50cmぐらい
寒さが緩んでからの種蒔きになります。
皮が固いので一晩水に浸けてから種蒔きすると発芽率が上がります。
根が真っ直ぐ伸びる直根性のため畑へ直接種蒔きを。
一箇所3~4粒ぐらい蒔いて苗が育ってきたら一本立ちにしてください。
収穫終盤は2メートル近く育つため長い支柱が必要になりますが、根が弱く後からの支柱立ては注意が必要。
安全策を取るなら先に支柱を立ててから種蒔きするといいでしょう。

園芸店に行くとオクラのポット苗が売られています。
これを定植しても育てられますが注意点が1つ。
店では発芽失敗時の予備として複数種を蒔くため、1ポットに2本以上苗が育っている場合が多いです。
これをケチって根鉢を崩し2つに分けることはしないでください。
オクラの根は非常にデリケートなためこれをやると両方枯れてしまいます。
間引く時も抜いたりはせず根元からハサミで切るようにしてください。
↓は発芽後の様子。


実が生り始めたら3週間に1回ペースで収穫終了まで追肥を続けます。
肥料を多めに必要とする野菜なので肥料切れに注意。
水やりは土が乾いたらやる程度で。
ただし発芽までは毎日水やりしてください。
夏場は乾燥防止と地温抑制を兼ねて敷藁をすると生育が良くなります。

オクラは栄養状態により葉の形が変わってきます。
葉が広く適度に切れ込みがあるのが健康な状態(写真左)、葉が細く切れ込みが深くなったら栄養不足(写真右)、切れ込みがあまり無く丸っぽい葉になったら肥料過多のサイン・・・だと思ってたのですが逆だと言う人もいます。
どっちなんでしょうね?
正しく検証できた方いたら教えてください。
ただし生育後半で背が高くなってくると追肥をしても細い葉になりがちです。


・アブラムシ対策
オクラはアブラムシにとても狙われやすい野菜です。
苗が育ってくると葉の裏にびっしりアブラムシが付き出すので要対策。
放置すると葉が萎縮してきます。
オクラは梅雨を過ぎた頃から急激に生育が早くなり心配も減りますが、初期は生育が遅く葉をやられると大ダメージ。
反射剤としてアルミホイルを敷いたりストチューをかけたり、アブラムシ対策を徹底してください。

・オクラの花
6月末ぐらいになると花が咲き始めます。
オクラの花はとても綺麗で観賞用にも使えそうなほど。
しかし開花期間がとても短く、朝に咲いて昼には萎れてしまいます。
葉柄(茎と葉を繋ぐ部分)の根元から、葉1枚につき花が1つ咲きそこにオクラの実ができます(下の写真参照)。
実が育ってくるとつぼみは勝手に落ちますが、落ちずに残ってしまう場合は取り除いてください。

・摘葉
オクラの実が8cmぐらいになったらハサミで切って収穫します。
この時、実を収穫した下にある葉も1枚だけ残して一緒に切り落としてください。
収穫2個目からは1つ収穫するごとに葉を1枚落とすことになります。
こうすることで上の方の葉と実に養分を集中させていきます。
ただ、収穫後半で樹勢が弱るようなら数枚残してください。
葉が無くなった茎部分を支柱に縛り付けて倒伏防止も忘れずに。


<収穫時期> 7月上旬~10月下旬
7月に入るといよいよ収穫が始まります。
花が咲いた所から伸びてくるオクラの実を8cmほどになったら収穫してください。
大きくなりすぎると硬くなってしまうので早めの収穫が必要。
夏場は生長がとても早く1日経つと育ちすぎてしまうことも。
最盛期は朝晩2回の収穫が必要になってきます。
↓収穫終盤には株も2メートル近いサイズに。



・イボ果
収穫を続けていくとオクラの実にブツブツのイボが付くことがあります。
これは病気ではなく生育障害の一種。
原因は日光不足、肥料不足、低温、過湿過乾などさまざま。
イボ果が出てきたら摘葉で陽当たりの改善をして追肥をしてみてください。
見た目は悪いですが食べても問題はありません。
またカメムシに汁を吸われると急激に曲がった実になってしまいます。
・かぶれ注意
オクラの実や葉はかゆみやかぶれを引き起こします。
派手に触らなければ素手の作業でもさほど影響はありませんが、肌が弱い人は手袋をして作業してください。
ハサミで切った断面に出る液体もかゆみの元。

・オクラの根
↑は収穫終了後のオクラの根。
小さな大根のように太い根が一本伸びてるのが判るでしょうか。
根がこんな感じに真っ直ぐ育つのが直根性野菜です。
メインの根が一本だけなのでとてもデリケートで、この根を傷つけると枯れてしまいます。
直根性野菜は出来るだけポット蒔きではなく直蒔きにし、くれぐれも根を傷つけないよう注意してください。

<害虫>
アブラムシ、ハマキムシ、フタトガリコヤガ、カメムシ、コガネムシ。
初期からアブラムシの防除を徹底。
ハマキムシ、フタトガリコヤガ、コガネムシ成虫は葉を食害します。
見回ればすぐ見つかるので見つけ次第捕殺で間に合うかと。
カメムシのみ実に被害を与えるので注意が必要です。
→ 害虫図鑑へ
<病気>
病気にはかなり強いです。
※あくまでねっこ流の育て方です。
プロ農家ではないので間違ってても笑って許してね!
↓ お役に立てましたら応援クリックお願いします♪
<野菜別栽培方法:オクラ>
※中部地方太平洋側(夏:暖地 冬:中間地)基準です。



<参考価格> 種1袋150円前後(40粒入っていた)
<栽培適温> 20~30℃
野菜では珍しいアオイ科一年草でアフリカ原産。
栄養満点のねばねば夏野菜です。
緑色で断面が五角形のオクラが有名ですが、断面の丸いオクラや赤いオクラもあり。
実ではなく花を食べる花オクラなんてのもあります。
夏野菜のため暑さにはとても強く寒さには弱いです。
我が家では普通の五角オクラを栽培中。
一株あたり20~30本ほど収穫できます。

連作にはやや弱い。
2年ほど期間を空けてください。
ただアオイ科の野菜で一般的な物はオクラしかないので、オクラを連続で育てないようにだけ注意すれば問題なし。
→ 野菜科目一覧へ

<適正pH> 6.0~6.5
2週間前に苦土石灰を普通に(目安:100~150g/m2)。
1週間前に元肥をやや少なめに。
陽当たりと水はけの良い場所を選んでください。
特に陽当たりが重要な野菜です。
寒さに弱いため黒マルチにして地温を上げるとなお良し。
2メートル近い高さに育つので頭上に障害物がある所は注意が必要です。


<種蒔き時期> 4月中旬~5月中旬
<株間> 40cm~50cmぐらい
寒さが緩んでからの種蒔きになります。
皮が固いので一晩水に浸けてから種蒔きすると発芽率が上がります。
根が真っ直ぐ伸びる直根性のため畑へ直接種蒔きを。
一箇所3~4粒ぐらい蒔いて苗が育ってきたら一本立ちにしてください。
収穫終盤は2メートル近く育つため長い支柱が必要になりますが、根が弱く後からの支柱立ては注意が必要。
安全策を取るなら先に支柱を立ててから種蒔きするといいでしょう。

園芸店に行くとオクラのポット苗が売られています。
これを定植しても育てられますが注意点が1つ。
店では発芽失敗時の予備として複数種を蒔くため、1ポットに2本以上苗が育っている場合が多いです。
これをケチって根鉢を崩し2つに分けることはしないでください。
オクラの根は非常にデリケートなためこれをやると両方枯れてしまいます。
間引く時も抜いたりはせず根元からハサミで切るようにしてください。
↓は発芽後の様子。


実が生り始めたら3週間に1回ペースで収穫終了まで追肥を続けます。
肥料を多めに必要とする野菜なので肥料切れに注意。
水やりは土が乾いたらやる程度で。
ただし発芽までは毎日水やりしてください。
夏場は乾燥防止と地温抑制を兼ねて敷藁をすると生育が良くなります。

オクラは栄養状態により葉の形が変わってきます。
葉が広く適度に切れ込みがあるのが健康な状態(写真左)、葉が細く切れ込みが深くなったら栄養不足(写真右)、切れ込みがあまり無く丸っぽい葉になったら肥料過多のサイン・・・だと思ってたのですが逆だと言う人もいます。
どっちなんでしょうね?
正しく検証できた方いたら教えてください。
ただし生育後半で背が高くなってくると追肥をしても細い葉になりがちです。


・アブラムシ対策
オクラはアブラムシにとても狙われやすい野菜です。
苗が育ってくると葉の裏にびっしりアブラムシが付き出すので要対策。
放置すると葉が萎縮してきます。
オクラは梅雨を過ぎた頃から急激に生育が早くなり心配も減りますが、初期は生育が遅く葉をやられると大ダメージ。
反射剤としてアルミホイルを敷いたりストチューをかけたり、アブラムシ対策を徹底してください。

・オクラの花
6月末ぐらいになると花が咲き始めます。
オクラの花はとても綺麗で観賞用にも使えそうなほど。
しかし開花期間がとても短く、朝に咲いて昼には萎れてしまいます。
葉柄(茎と葉を繋ぐ部分)の根元から、葉1枚につき花が1つ咲きそこにオクラの実ができます(下の写真参照)。
実が育ってくるとつぼみは勝手に落ちますが、落ちずに残ってしまう場合は取り除いてください。

・摘葉
オクラの実が8cmぐらいになったらハサミで切って収穫します。
この時、実を収穫した下にある葉も1枚だけ残して一緒に切り落としてください。
収穫2個目からは1つ収穫するごとに葉を1枚落とすことになります。
こうすることで上の方の葉と実に養分を集中させていきます。
ただ、収穫後半で樹勢が弱るようなら数枚残してください。
葉が無くなった茎部分を支柱に縛り付けて倒伏防止も忘れずに。


<収穫時期> 7月上旬~10月下旬
7月に入るといよいよ収穫が始まります。
花が咲いた所から伸びてくるオクラの実を8cmほどになったら収穫してください。
大きくなりすぎると硬くなってしまうので早めの収穫が必要。
夏場は生長がとても早く1日経つと育ちすぎてしまうことも。
最盛期は朝晩2回の収穫が必要になってきます。
↓収穫終盤には株も2メートル近いサイズに。



・イボ果
収穫を続けていくとオクラの実にブツブツのイボが付くことがあります。
これは病気ではなく生育障害の一種。
原因は日光不足、肥料不足、低温、過湿過乾などさまざま。
イボ果が出てきたら摘葉で陽当たりの改善をして追肥をしてみてください。
見た目は悪いですが食べても問題はありません。
またカメムシに汁を吸われると急激に曲がった実になってしまいます。
・かぶれ注意
オクラの実や葉はかゆみやかぶれを引き起こします。
派手に触らなければ素手の作業でもさほど影響はありませんが、肌が弱い人は手袋をして作業してください。
ハサミで切った断面に出る液体もかゆみの元。

・オクラの根
↑は収穫終了後のオクラの根。
小さな大根のように太い根が一本伸びてるのが判るでしょうか。
根がこんな感じに真っ直ぐ育つのが直根性野菜です。
メインの根が一本だけなのでとてもデリケートで、この根を傷つけると枯れてしまいます。
直根性野菜は出来るだけポット蒔きではなく直蒔きにし、くれぐれも根を傷つけないよう注意してください。

<害虫>
アブラムシ、ハマキムシ、フタトガリコヤガ、カメムシ、コガネムシ。
初期からアブラムシの防除を徹底。
ハマキムシ、フタトガリコヤガ、コガネムシ成虫は葉を食害します。
見回ればすぐ見つかるので見つけ次第捕殺で間に合うかと。
カメムシのみ実に被害を与えるので注意が必要です。
→ 害虫図鑑へ
<病気>
病気にはかなり強いです。
※あくまでねっこ流の育て方です。
プロ農家ではないので間違ってても笑って許してね!
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コメントの投稿
オクラ
ずいぶんと背丈が伸びるんですね!
No title
>>空想さん
以前3メートル近く伸びたオクラを見たことがあります。
品種が違うのでしょうがこちらのオクラは代替2メートル弱ですね。
管理しやすいよう背丈が低い品種もあるようです。
以前3メートル近く伸びたオクラを見たことがあります。
品種が違うのでしょうがこちらのオクラは代替2メートル弱ですね。
管理しやすいよう背丈が低い品種もあるようです。