枝豆の育て方
■■■ 枝豆の育て方 ■■■
<野菜別栽培方法:枝豆>
※中部地方太平洋側(夏:暖地 冬:中間地)基準です。


<野菜科目> マメ科
<参考価格> 種1袋150円前後(60粒入っていた)
<栽培適温> 20~25℃
マメ科一年草で中国原産。
世のお父さん達の友。
正体は大豆の未成熟な状態で収穫した物です。
だから適期に収穫せず放置すると豆が硬くなり大豆になってしまう。
収穫期の遅い茶豆や黒豆の枝豆もあるが、今回は夏場ビールのお供として収穫する早生系品種について解説しています。
早生白鳥や奥原早生など。
比較的作りやすい野菜ではあるけど、暑さにも寒さにもあまり強くないので適期栽培が重要。
1株あたりの収穫量は200g前後と少なめです。

連作に弱いマメ科野菜。
最低3年はマメ科を作っていない畝で育ててください。
マメ科は枝豆、さやえんどう、インゲン、ソラマメ、落花生など。
また前作で窒素肥料を大量に入れた場所は避けた方がいいでしょう。
→ 野菜科目一覧へ

<適正pH> 6.0~7.0
2週間前に苦土石灰を多めに(目安:200g/m2)。
畑として使っている土地なら元肥は堆肥のみでも可。
マメ科は酸性土を嫌う傾向にあるので苦土石灰を増やし、窒素を控えるようにします。
痩せ地で化成肥料を追加するとしても少なめに。
生育には日光が重要な野菜なので陽当たりのいい場所を選んでください。


<種蒔き時期> 4月上旬~6月中旬
<株間> 30cm前後。20cm(密植)~40cm(余裕があれば)
寒さに弱いので早蒔きは気温に気をつけます。
直蒔きで育てますが、寒さが心配な時はポット蒔きで育苗してから植え付けでも可。
種を蒔く際はヘソの部分を下向きに埋めてください。
数日で下の写真のように発芽してきます。
発芽までにあまり水をやりすぎると豆が腐ってしまうのでご注意を。
かなり大きな豆のような状態で発芽してきて、土を激しく持ち上げてくる姿は見物。
豆に見える部分は2つに分かれて子葉になります。

種蒔き時の注意として鳥害があります。
種を蒔いた後や発芽してくる時に鳥が種を食べてしまうのです。
そのためポット蒔きで鳥から守るか、直蒔きの場合は不織布などをかけた状態である程度の大きさまで育てます。
支柱は無くても育ちますが風が心配な時は定植後に仮支柱で支えてください。
ちなみに豆が割れたように付いているのが子葉、その上に2枚出てくる葉は本葉ではなく初生葉と呼びます。
本葉は3枚で1組の葉。


花が咲き出した頃に追肥します。
マメ科野菜は根に根粒という部分があり、ここで窒素を作り出すことができます。
下の写真でこぶ状になってるのが根粒。
そのため追肥でさらに窒素を与えると葉ばかりが茂って実が育ちません。
追肥をする場合はリン酸とカリ主体で窒素は控えめにしてください。
草木灰が効果的。

水やりは土が乾いたら適度に。
過湿でも過乾でも悪影響が出ます。
花が咲いて豆が出来始める時には水分を必要とするので、この時期にはやや多めに水やりして乾燥に気をつける。
↓が枝豆の花。
小さく見落としやすいです。



・摘心
本葉が5~6枚ぐらいになったら摘心をします。
上の写真で黄色は初生葉。
脇芽が出て判り辛いですが赤いのが本葉の葉柄(茎と葉を繋ぐところ)部分です。
本葉が5枚出てるので青いところで摘心します。
こうすると脇芽が伸びて実の収穫量が増えます。
↓さやが出来始めたところ。



<収穫時期> 6月下旬~8月下旬
さやがよくふくらみ、指でつまむと中から豆が飛び出すようになったら収穫適期。
株ごと引き抜いてからさやを収穫します。
適期を過ぎると豆が硬くなるので注意。
1株200g前後とあまり収穫量が多くなく、1株では1食に足りないかもしれません。
余裕があれば少し多めに育てておいた方がいいですね。

・収穫後の甘み
枝豆は収穫後の品質低下が激しい野菜です。
収穫後も実の中にある糖分を消費いくので、時間が経つほど甘みが減ってしまいます。
朝収穫してできればその日のうちに、遅くとも翌日には調理して食べましょう。
流通している枝豆とは違う、採りたてで本当の枝豆の味を楽しんでください。

<害虫>
カメムシ、ヨトウムシ、シロイチモジマダラメイガ、コガネムシ。
ヨトウムシやコガネムシ成虫による葉の食害は多発しなければそれほど問題無し。
厄介なのはカメムシとシロイチモジマダラメイガ(マメシンクイガの場合も)。
カメムシはさやを吸汁して実の生長を止めてしまいます。
そしてシロイチモジマダラメイガは下の写真のように小さな穴を開けてさや内に侵入、豆を食い荒らします。
収穫時期が遅いほど被害が多くなる傾向あり。
→ 害虫図鑑へ

<病気>
ベト病やモザイク病など。
特別病気に弱いわけではないので、アブラムシ対策や風通しに注意しておけば病気よりも害虫対策を重視。
※あくまでねっこ流の育て方です。
プロ農家ではないので間違ってても笑って許してね!
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<野菜別栽培方法:枝豆>
※中部地方太平洋側(夏:暖地 冬:中間地)基準です。



<参考価格> 種1袋150円前後(60粒入っていた)
<栽培適温> 20~25℃
マメ科一年草で中国原産。
世のお父さん達の友。
正体は大豆の未成熟な状態で収穫した物です。
だから適期に収穫せず放置すると豆が硬くなり大豆になってしまう。
収穫期の遅い茶豆や黒豆の枝豆もあるが、今回は夏場ビールのお供として収穫する早生系品種について解説しています。
早生白鳥や奥原早生など。
比較的作りやすい野菜ではあるけど、暑さにも寒さにもあまり強くないので適期栽培が重要。
1株あたりの収穫量は200g前後と少なめです。

連作に弱いマメ科野菜。
最低3年はマメ科を作っていない畝で育ててください。
マメ科は枝豆、さやえんどう、インゲン、ソラマメ、落花生など。
また前作で窒素肥料を大量に入れた場所は避けた方がいいでしょう。
→ 野菜科目一覧へ

<適正pH> 6.0~7.0
2週間前に苦土石灰を多めに(目安:200g/m2)。
畑として使っている土地なら元肥は堆肥のみでも可。
マメ科は酸性土を嫌う傾向にあるので苦土石灰を増やし、窒素を控えるようにします。
痩せ地で化成肥料を追加するとしても少なめに。
生育には日光が重要な野菜なので陽当たりのいい場所を選んでください。


<種蒔き時期> 4月上旬~6月中旬
<株間> 30cm前後。20cm(密植)~40cm(余裕があれば)
寒さに弱いので早蒔きは気温に気をつけます。
直蒔きで育てますが、寒さが心配な時はポット蒔きで育苗してから植え付けでも可。
種を蒔く際はヘソの部分を下向きに埋めてください。
数日で下の写真のように発芽してきます。
発芽までにあまり水をやりすぎると豆が腐ってしまうのでご注意を。
かなり大きな豆のような状態で発芽してきて、土を激しく持ち上げてくる姿は見物。
豆に見える部分は2つに分かれて子葉になります。

種蒔き時の注意として鳥害があります。
種を蒔いた後や発芽してくる時に鳥が種を食べてしまうのです。
そのためポット蒔きで鳥から守るか、直蒔きの場合は不織布などをかけた状態である程度の大きさまで育てます。
支柱は無くても育ちますが風が心配な時は定植後に仮支柱で支えてください。
ちなみに豆が割れたように付いているのが子葉、その上に2枚出てくる葉は本葉ではなく初生葉と呼びます。
本葉は3枚で1組の葉。


花が咲き出した頃に追肥します。
マメ科野菜は根に根粒という部分があり、ここで窒素を作り出すことができます。
下の写真でこぶ状になってるのが根粒。
そのため追肥でさらに窒素を与えると葉ばかりが茂って実が育ちません。
追肥をする場合はリン酸とカリ主体で窒素は控えめにしてください。
草木灰が効果的。

水やりは土が乾いたら適度に。
過湿でも過乾でも悪影響が出ます。
花が咲いて豆が出来始める時には水分を必要とするので、この時期にはやや多めに水やりして乾燥に気をつける。
↓が枝豆の花。
小さく見落としやすいです。



・摘心
本葉が5~6枚ぐらいになったら摘心をします。
上の写真で黄色は初生葉。
脇芽が出て判り辛いですが赤いのが本葉の葉柄(茎と葉を繋ぐところ)部分です。
本葉が5枚出てるので青いところで摘心します。
こうすると脇芽が伸びて実の収穫量が増えます。
↓さやが出来始めたところ。



<収穫時期> 6月下旬~8月下旬
さやがよくふくらみ、指でつまむと中から豆が飛び出すようになったら収穫適期。
株ごと引き抜いてからさやを収穫します。
適期を過ぎると豆が硬くなるので注意。
1株200g前後とあまり収穫量が多くなく、1株では1食に足りないかもしれません。
余裕があれば少し多めに育てておいた方がいいですね。

・収穫後の甘み
枝豆は収穫後の品質低下が激しい野菜です。
収穫後も実の中にある糖分を消費いくので、時間が経つほど甘みが減ってしまいます。
朝収穫してできればその日のうちに、遅くとも翌日には調理して食べましょう。
流通している枝豆とは違う、採りたてで本当の枝豆の味を楽しんでください。

<害虫>
カメムシ、ヨトウムシ、シロイチモジマダラメイガ、コガネムシ。
ヨトウムシやコガネムシ成虫による葉の食害は多発しなければそれほど問題無し。
厄介なのはカメムシとシロイチモジマダラメイガ(マメシンクイガの場合も)。
カメムシはさやを吸汁して実の生長を止めてしまいます。
そしてシロイチモジマダラメイガは下の写真のように小さな穴を開けてさや内に侵入、豆を食い荒らします。
収穫時期が遅いほど被害が多くなる傾向あり。
→ 害虫図鑑へ

<病気>
ベト病やモザイク病など。
特別病気に弱いわけではないので、アブラムシ対策や風通しに注意しておけば病気よりも害虫対策を重視。
※あくまでねっこ流の育て方です。
プロ農家ではないので間違ってても笑って許してね!
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コメントの投稿
No title
貴殿のページを見て感激しました。ページ作りの細やかさに、よくこのような作業をされるなあと感心してます。作物の管理も大変わかりやすく紹介されてます。下手な教則本をまかせられます。続けてお願いします。
No title
>>山田眞一さん
お褒めいただきありがとうございます。
私が初心者の頃に悩んだり苦労したりした事をまとめるようにしてありますので、これから始める方々の参考にしていただければ幸いです。
お褒めいただきありがとうございます。
私が初心者の頃に悩んだり苦労したりした事をまとめるようにしてありますので、これから始める方々の参考にしていただければ幸いです。
摘心
摘心のやり方、わかりやすく説明してくださって大変ありがたいです。
近所の家庭菜園のベテランの人たち、意外と摘心してないんです。
聞いてもあまりわからなかったんです。
助かりました(^^)
近所の家庭菜園のベテランの人たち、意外と摘心してないんです。
聞いてもあまりわからなかったんです。
助かりました(^^)
枝豆2年目の挑戦
種の蒔き方:へそを下向きにするが参考になりました。本葉が5枚に成長した頃に摘心も実施したいと思います。