さつまいもの育て方
■■■ さつまいもの育て方 ■■■
<野菜別栽培方法:さつまいも(かんしょ)>
※中部地方太平洋側(夏:暖地 冬:中間地)基準です。


<野菜科目> ヒルガオ科
<参考価格> 1苗30円前後
<栽培適温> 20~30℃
肥料もいらず手間もかからず痩せ地で育つので戦時中にも大活躍したさつまいも。
農薬などには「かんしょ」の名前で載ってることもあります。
芋の部分はもちろん、調理次第で蔓の部分まで食用可。
耐暑性はとても強いが、逆に耐寒性はかなり弱いです。
どこでも手に入る代表的な品種は「紅あずま」でしょうか。
ねっこの畑では「紅あずま」と「安納芋」を育てています。
ほくほくした焼き芋なら紅あずまだけど貯蔵性はやや悪し。
一方の安納芋は蜜芋と呼ばれるしっとりした甘みの強い芋です。
収量の目安は1株あたり4~6本ぐらい。

連作可能な野菜の代表格。
同じ場所で続けて栽培可能です。
ただし何年も同じ場所で続けると質も落ちてくるので、畝に余裕がある時は場所移動を。
→ 野菜科目一覧へ

<適正pH> 5.5~6.5
酸性土に強く、畑として使ってきた土地なら苦土石灰は要りません。
元肥も土作りを兼ねた堆肥を少量だけで化成肥料の追加は不要。
窒素成分が多いと蔓ばかり伸びて芋が育たない「蔓ボケ」になってしまいます。
陽当たりと水はけの良い砂地を好み、排水が悪い所では乾燥気味に育てられるよう高畝にしてください。
また生長すると蔓が広範囲に広がるため(↓の写真)畝の両端は広めのスペースを確保してください。



<定植時期> 4月下旬~6月下旬
<株間> 30cm前後の一条植え
さつまいもは苗を購入してゴールデンウィーク前後に植え付けます。
苗と言っても上の写真のように蔓の一部を切った物。
これを植え付けると新たに根が出て育つようになります。
挿し木みたいなもんですね。
種芋を植えてそこから伸びた芽を切り取って苗としますが、家庭菜園では苗の状態で売られている物を植え付けるのが一番確実です。

売られている苗は入荷直後だと青々とした元気な状態で売られています。
でも実は、少し日にちを置いて萎れてきてから植えた方が根付きはいいんですよ。
急ぎじゃないなら新聞紙にくるんで水をかけて数日置いておきましょう。
日にちは置くけど乾燥しすぎないようにするのがコツです。
数日後に葉柄(茎と葉を繋ぐところ)の付け根から新しい根が出てきたら植え付けます。

葉柄の付け根部分に新しい根が生えるため、付け根が3~4箇所ほど土に埋まるぐらいの位置で定植してください。
ここから伸びた根が太ってさつまいもになります。
埋める部分を水平にして5~6cmほど埋めます。
残りの部分と埋めた葉柄の葉も出せるようなら土の上に。
地温を上げつつ後述の蔓起こしと草抜きの手間を軽減するために、黒マルチを張るとなお良し。

基本的に追肥は必要ありません。
葉色が悪く少し肥料が欲しいと思った時は、蔓ボケにならないよう窒素が少なくカリが多い肥料を与えてください。
草木灰がお勧め。
水やりは植えた直後、新しい根が付くまでは土が乾かないように水やりを。
根付いて葉が広がり始めた後は、よほど乾燥してる時以外は水やり不要で雨任せで構いません。
↓は新しい根がしっかり根付いた状態。


基本的に水も肥料も不要で手間いらず。
剪定も要らないし害虫や病気も深刻な物は少ないのでお手軽な野菜です。
唯一の栽培管理は蔓起こしのみ。

・蔓起こし
蔓が生長し畝の外にはみ出すようになってきたら定期的に行う作業。
蔓が伸びると地面に付いた葉の付け根部分から新しい根が出てきます。
写真の白くちょろっと出てるのが蔓から伸びた新しい根。
これを放置すると根付いてそちらに養分が分散されるので株元の芋が太りません。
そこで行うのが蔓起こし。
月に1回ぐらい蔓を持ち上げて根付いた根を引き抜いてやります。
蔓が外へ広がりすぎてる時はそのまま全部畝側へ折りたたんでしまってok(蔓が折れないように注意)。


<収穫時期> 8月下旬~10月下旬
収穫は植え付け後100~120日ぐらいが目安です。
試し堀りで芋の大きさを確認してから収穫してください。
収穫時は先に蔓を切って片付けておきましょう。
上手く育てば縦に伸びている芋がたくさん出てくるはず。
子供に手伝わせてあげると喜んで芋掘りしてくれますよ。
収穫後は短時間天日干しにして乾燥させます。

・保存法
収穫直後よりも三週間ぐらい経ってからの方が甘みが増します。
長期保存時は収穫後表面をよく乾燥させてから保存してください。
水気があると腐るのが早くなります。
寒さに弱いため保存する時は10℃ぐらいの環境で、新聞紙にくるんだり籾殻に入れたりして保存。
5℃以下になるような場所は避けてください。

・苗作り
上の写真は保存芋から芽が出てきたところ。
基本的に苗を購入して植えますが、前年収穫して保存していた芋を種芋として苗を作ることもできます。
3月頃に傷みの無い芋を48℃のお湯に40分間浸します。
よく乾かしたら4分の3ほど地面に埋め、ビニールトンネルをかけて保温。
2ヶ月ほどで苗が取れるようになります。
苗を切り取る際に根元を2~3節残しておくとそこからさらに苗を増やせますよ。
・アリとの共生
野菜作りにおいてアリは敵であることが多いです。
イチゴなどを食べてしまうし、アブラムシの味方をするし。
しかしさつまいも栽培の場合はアリが味方になってくれます。
さつまいもは蜜を供給してアリを呼び寄せ、アリはコガネムシの幼虫などを退治する共生関係にあります。
さつまいもの栽培地でアリを駆除してしまうと害虫被害が増える可能性があるので、殺さずそっとしておいてあげましょう。

<害虫>
葉の食害は主にナカジロシタバとイモキバガ。
ただし葉の増えるスピードが速いためよほど多発しなければ放置でも大丈夫です。
問題はコガネムシの幼虫で、せっかく太った芋を削り取る感じに大きな穴を開けます。
土の中にいるため発見し辛く悩みの種。
植え付け前から多発しているようなら対策が必要です。
→ 害虫図鑑へ
<病気>
黒斑病があるが、病気には比較的強くそれほど心配は無い。
苗購入時にウィルスフリーの苗を購入するとさらに安心。
※あくまでねっこ流の育て方です。
プロ農家ではないので間違ってても笑って許してね!
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<野菜別栽培方法:さつまいも(かんしょ)>
※中部地方太平洋側(夏:暖地 冬:中間地)基準です。



<参考価格> 1苗30円前後
<栽培適温> 20~30℃
肥料もいらず手間もかからず痩せ地で育つので戦時中にも大活躍したさつまいも。
農薬などには「かんしょ」の名前で載ってることもあります。
芋の部分はもちろん、調理次第で蔓の部分まで食用可。
耐暑性はとても強いが、逆に耐寒性はかなり弱いです。
どこでも手に入る代表的な品種は「紅あずま」でしょうか。
ねっこの畑では「紅あずま」と「安納芋」を育てています。
ほくほくした焼き芋なら紅あずまだけど貯蔵性はやや悪し。
一方の安納芋は蜜芋と呼ばれるしっとりした甘みの強い芋です。
収量の目安は1株あたり4~6本ぐらい。

連作可能な野菜の代表格。
同じ場所で続けて栽培可能です。
ただし何年も同じ場所で続けると質も落ちてくるので、畝に余裕がある時は場所移動を。
→ 野菜科目一覧へ

<適正pH> 5.5~6.5
酸性土に強く、畑として使ってきた土地なら苦土石灰は要りません。
元肥も土作りを兼ねた堆肥を少量だけで化成肥料の追加は不要。
窒素成分が多いと蔓ばかり伸びて芋が育たない「蔓ボケ」になってしまいます。
陽当たりと水はけの良い砂地を好み、排水が悪い所では乾燥気味に育てられるよう高畝にしてください。
また生長すると蔓が広範囲に広がるため(↓の写真)畝の両端は広めのスペースを確保してください。



<定植時期> 4月下旬~6月下旬
<株間> 30cm前後の一条植え
さつまいもは苗を購入してゴールデンウィーク前後に植え付けます。
苗と言っても上の写真のように蔓の一部を切った物。
これを植え付けると新たに根が出て育つようになります。
挿し木みたいなもんですね。
種芋を植えてそこから伸びた芽を切り取って苗としますが、家庭菜園では苗の状態で売られている物を植え付けるのが一番確実です。

売られている苗は入荷直後だと青々とした元気な状態で売られています。
でも実は、少し日にちを置いて萎れてきてから植えた方が根付きはいいんですよ。
急ぎじゃないなら新聞紙にくるんで水をかけて数日置いておきましょう。
日にちは置くけど乾燥しすぎないようにするのがコツです。
数日後に葉柄(茎と葉を繋ぐところ)の付け根から新しい根が出てきたら植え付けます。

葉柄の付け根部分に新しい根が生えるため、付け根が3~4箇所ほど土に埋まるぐらいの位置で定植してください。
ここから伸びた根が太ってさつまいもになります。
埋める部分を水平にして5~6cmほど埋めます。
残りの部分と埋めた葉柄の葉も出せるようなら土の上に。
地温を上げつつ後述の蔓起こしと草抜きの手間を軽減するために、黒マルチを張るとなお良し。

基本的に追肥は必要ありません。
葉色が悪く少し肥料が欲しいと思った時は、蔓ボケにならないよう窒素が少なくカリが多い肥料を与えてください。
草木灰がお勧め。
水やりは植えた直後、新しい根が付くまでは土が乾かないように水やりを。
根付いて葉が広がり始めた後は、よほど乾燥してる時以外は水やり不要で雨任せで構いません。
↓は新しい根がしっかり根付いた状態。


基本的に水も肥料も不要で手間いらず。
剪定も要らないし害虫や病気も深刻な物は少ないのでお手軽な野菜です。
唯一の栽培管理は蔓起こしのみ。

・蔓起こし
蔓が生長し畝の外にはみ出すようになってきたら定期的に行う作業。
蔓が伸びると地面に付いた葉の付け根部分から新しい根が出てきます。
写真の白くちょろっと出てるのが蔓から伸びた新しい根。
これを放置すると根付いてそちらに養分が分散されるので株元の芋が太りません。
そこで行うのが蔓起こし。
月に1回ぐらい蔓を持ち上げて根付いた根を引き抜いてやります。
蔓が外へ広がりすぎてる時はそのまま全部畝側へ折りたたんでしまってok(蔓が折れないように注意)。


<収穫時期> 8月下旬~10月下旬
収穫は植え付け後100~120日ぐらいが目安です。
試し堀りで芋の大きさを確認してから収穫してください。
収穫時は先に蔓を切って片付けておきましょう。
上手く育てば縦に伸びている芋がたくさん出てくるはず。
子供に手伝わせてあげると喜んで芋掘りしてくれますよ。
収穫後は短時間天日干しにして乾燥させます。

・保存法
収穫直後よりも三週間ぐらい経ってからの方が甘みが増します。
長期保存時は収穫後表面をよく乾燥させてから保存してください。
水気があると腐るのが早くなります。
寒さに弱いため保存する時は10℃ぐらいの環境で、新聞紙にくるんだり籾殻に入れたりして保存。
5℃以下になるような場所は避けてください。

・苗作り
上の写真は保存芋から芽が出てきたところ。
基本的に苗を購入して植えますが、前年収穫して保存していた芋を種芋として苗を作ることもできます。
3月頃に傷みの無い芋を48℃のお湯に40分間浸します。
よく乾かしたら4分の3ほど地面に埋め、ビニールトンネルをかけて保温。
2ヶ月ほどで苗が取れるようになります。
苗を切り取る際に根元を2~3節残しておくとそこからさらに苗を増やせますよ。
・アリとの共生
野菜作りにおいてアリは敵であることが多いです。
イチゴなどを食べてしまうし、アブラムシの味方をするし。
しかしさつまいも栽培の場合はアリが味方になってくれます。
さつまいもは蜜を供給してアリを呼び寄せ、アリはコガネムシの幼虫などを退治する共生関係にあります。
さつまいもの栽培地でアリを駆除してしまうと害虫被害が増える可能性があるので、殺さずそっとしておいてあげましょう。

<害虫>
葉の食害は主にナカジロシタバとイモキバガ。
ただし葉の増えるスピードが速いためよほど多発しなければ放置でも大丈夫です。
問題はコガネムシの幼虫で、せっかく太った芋を削り取る感じに大きな穴を開けます。
土の中にいるため発見し辛く悩みの種。
植え付け前から多発しているようなら対策が必要です。
→ 害虫図鑑へ
<病気>
黒斑病があるが、病気には比較的強くそれほど心配は無い。
苗購入時にウィルスフリーの苗を購入するとさらに安心。
※あくまでねっこ流の育て方です。
プロ農家ではないので間違ってても笑って許してね!
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