ナスの育て方
■■■ ナスの育て方 ■■■
<野菜別栽培方法:ナス>
※中部地方太平洋側(夏:暖地 冬:中間地)基準です。


<野菜科目> ナス科
<参考価格> 1苗50円前後
<栽培適温> 25~30℃
ナス科一年草でインド原産。
一般的なナスの他、長~いナス、丸いナス、白いナスなど形や色も様々。
家庭菜園でのお勧めはごくごく一般的な千両二号です。
夏野菜で暑さには強めだが寒さに弱い。
収穫期間が長く、上手く育てれば1株50個ほどと驚くぐらい収穫できます。

連作にとても弱い。
4~5年はナス科を作っていない所で育ててください。
ナス・ピーマン・トマト・ジャガイモ・ししとう・唐辛子・パプリカなどがナス科です。
どうしても連作する時は接ぎ木苗で。
→ 野菜科目一覧へ

<適正pH> 6.0~7.0
2週間前に苦土石灰をやや多めに(目安:150~200g/m2)。
1週間前に元肥をやや多めに。
陽当たりと水はけの良い場所を選んでください。

<定植時期> 4月下旬~5月中旬
<株間> 60cm前後
種から育てる場合は1月~2月に種蒔きになります。
しかし育苗期間が2~3ヶ月かかる上、冬の寒い時期に高い育苗温度を保たないといけないため苗作りは難易度高し。
家庭菜園では必要株数も少なく値段も安いので苗を購入しましょう。
ゴールデンウィークの連休中に植え付けを片付けちゃうのがベスト。

植え付けたらすぐ仮の支柱を立てます。
寒さに弱いので気温次第では植えてすぐ下の写真のようにあんどん囲いにして保温と防風をしてください(写真はメロンですが)。
黒マルチにすると地温を上げつつ夏の雑草も乗り切れます。
ある程度育ったら本支柱と交換。
秋ナス終盤にはかなり大きくなるので長く丈夫な支柱を使ってください。
枝を吊り下げることも考えると1.8mぐらいの支柱を使うといいかも。


追肥は実が生り始めたら3週間に1回ペースで収穫終了まで続けます。
かなり肥料を必要とする野菜なので肥料切れに注意。
また水分も多く必要なので、実が生り始めたら水やりを多めに。
苗のうちから多すぎるのはダメですよ。
水分が不足するとナス表面のツヤが消えてしまうツヤ無し果になります。

ナスは花でも栄養状態を知ることができます。
中央に雌しべがありその周りに雄しべがあるのですが、肥料不足だと雌しべが短く雄しべの中に隠れてしまいます。
雌しべが長く雄しべの外に出るように肥料管理してください。


・三本仕立て
植えたナスが生長して一番花を付けたら、伸ばす枝を3本に絞って他の脇芽を取り除きます。
主枝を1本と脇芽2本で育てるのが三本仕立て。
一番花に近い位置の脇芽2本を育ててください。
うちでは一番花のすぐ下2箇所の脇芽を伸ばしてますが上の脇芽でも可。
三本仕立てにした所より下の脇芽は全て摘み取ります。
上は基本放任で混み合ってきたら剪定するぐらいでok。
・剪定と枝吊り
ナスの枝が伸びて葉が混み合ってきたら風通しが良くなるよう剪定します。
葉数を減らし余分な枝を剪定。
古くなりすぎた葉も切ってしまいましょう。
ナスは枝が垂れ下がり水平よりも下になると実の育ちが悪くなります。
なので枝が下がってきたら紐を支柱に繋いで支えてあげてください。

・摘花
株が育ってくると一箇所から2つも3つも花が咲いてしまうことがあります。
こんな時はつぼみの段階で一番丈夫な花だけを残して摘み取ります。
このまま育てれば実が3つ付くけど養分が分散して微妙なできに。
一枝に花が多すぎる時も調整してやってください。

・敷藁
稲藁がある場合は夏場に株元へ敷いてやってください。
ナスは水分を多く必要な野菜なので藁で乾燥防止をしてやります。
黒マルチをしている場合はマルチで乾燥防止になるけど、今度は地温が上がりすぎて根がやられてしまいます。
そんな時は黒マルチの上から敷藁。
これでマルチによる雑草防止と乾燥防止をしつつ地温を抑制できます。

<収穫時期> 6月中旬~10月下旬
収穫は6月中旬頃から随時。
後述の更新剪定をすれば10月下旬頃まで楽しめます。
つやつやのナスがどんどん採れだすと楽しくて仕方ありません。
新鮮なナスはヘタの部分にトゲがあるので注意してくださいね。
あまり実を大きくしすぎると株に負担がかかるので早めの収穫を。
また一番花については花が咲いて実が生り始めたところですぐに摘み取ってください。
一番花を収穫まで育ててしまうと株自体の生長が後れます。



・更新剪定
6月中旬頃から収穫してきたナスも8月近くになると夏の暑さで株がバテてきます。
実の質もだんだんと悪くなってしまうので、そんな時に行う奥の手が更新剪定。
一度株をばっさりと切り戻してリフレッシュしてあげるナス栽培の奥義です。
時期は7月末~8月中旬頃。
2株以上育てているなら、収穫を継続できるよう剪定時期をずらすと良いです。
やり方は太い枝を半分ぐらいに切り詰め、細い枝は切り落とします。
葉も古い物は全て落とし比較的元気な葉だけをある程度残せばok。
上の写真のようにかなり派手に剪定しても(ちょっと切りすぎたけど)下の写真のように復活してきます。
また株元から25cmぐらいの円を描くようにスコップを深く突き刺して根を切断してください。
剪定と根切りの両方セットでやらないと意味がありません。
あとは肥料と水やりをすれば完了。
一ヶ月ほどで美味しい秋ナスが採れるようになります。


<害虫>
特別に注意しなければいけない害虫は無し。
アブラムシやハダニの対策をしておけば、あとはニジュウヤホシテントウぐらいです。
多発でもしなければ神経質になる必要はありません。
→ 害虫図鑑へ
<病気>
褐紋病や灰色かび病、半身萎ちょう病などがあるが、苗からの栽培で風通しに気をつけていれば特別病気に弱いわけではありません。
※あくまでねっこ流の育て方です。
プロ農家ではないので間違ってても笑って許してね!
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<野菜別栽培方法:ナス>
※中部地方太平洋側(夏:暖地 冬:中間地)基準です。



<参考価格> 1苗50円前後
<栽培適温> 25~30℃
ナス科一年草でインド原産。
一般的なナスの他、長~いナス、丸いナス、白いナスなど形や色も様々。
家庭菜園でのお勧めはごくごく一般的な千両二号です。
夏野菜で暑さには強めだが寒さに弱い。
収穫期間が長く、上手く育てれば1株50個ほどと驚くぐらい収穫できます。

連作にとても弱い。
4~5年はナス科を作っていない所で育ててください。
ナス・ピーマン・トマト・ジャガイモ・ししとう・唐辛子・パプリカなどがナス科です。
どうしても連作する時は接ぎ木苗で。
→ 野菜科目一覧へ

<適正pH> 6.0~7.0
2週間前に苦土石灰をやや多めに(目安:150~200g/m2)。
1週間前に元肥をやや多めに。
陽当たりと水はけの良い場所を選んでください。

<定植時期> 4月下旬~5月中旬
<株間> 60cm前後
種から育てる場合は1月~2月に種蒔きになります。
しかし育苗期間が2~3ヶ月かかる上、冬の寒い時期に高い育苗温度を保たないといけないため苗作りは難易度高し。
家庭菜園では必要株数も少なく値段も安いので苗を購入しましょう。
ゴールデンウィークの連休中に植え付けを片付けちゃうのがベスト。

植え付けたらすぐ仮の支柱を立てます。
寒さに弱いので気温次第では植えてすぐ下の写真のようにあんどん囲いにして保温と防風をしてください(写真はメロンですが)。
黒マルチにすると地温を上げつつ夏の雑草も乗り切れます。
ある程度育ったら本支柱と交換。
秋ナス終盤にはかなり大きくなるので長く丈夫な支柱を使ってください。
枝を吊り下げることも考えると1.8mぐらいの支柱を使うといいかも。


追肥は実が生り始めたら3週間に1回ペースで収穫終了まで続けます。
かなり肥料を必要とする野菜なので肥料切れに注意。
また水分も多く必要なので、実が生り始めたら水やりを多めに。
苗のうちから多すぎるのはダメですよ。
水分が不足するとナス表面のツヤが消えてしまうツヤ無し果になります。

ナスは花でも栄養状態を知ることができます。
中央に雌しべがありその周りに雄しべがあるのですが、肥料不足だと雌しべが短く雄しべの中に隠れてしまいます。
雌しべが長く雄しべの外に出るように肥料管理してください。


・三本仕立て
植えたナスが生長して一番花を付けたら、伸ばす枝を3本に絞って他の脇芽を取り除きます。
主枝を1本と脇芽2本で育てるのが三本仕立て。
一番花に近い位置の脇芽2本を育ててください。
うちでは一番花のすぐ下2箇所の脇芽を伸ばしてますが上の脇芽でも可。
三本仕立てにした所より下の脇芽は全て摘み取ります。
上は基本放任で混み合ってきたら剪定するぐらいでok。
・剪定と枝吊り
ナスの枝が伸びて葉が混み合ってきたら風通しが良くなるよう剪定します。
葉数を減らし余分な枝を剪定。
古くなりすぎた葉も切ってしまいましょう。
ナスは枝が垂れ下がり水平よりも下になると実の育ちが悪くなります。
なので枝が下がってきたら紐を支柱に繋いで支えてあげてください。

・摘花
株が育ってくると一箇所から2つも3つも花が咲いてしまうことがあります。
こんな時はつぼみの段階で一番丈夫な花だけを残して摘み取ります。
このまま育てれば実が3つ付くけど養分が分散して微妙なできに。
一枝に花が多すぎる時も調整してやってください。

・敷藁
稲藁がある場合は夏場に株元へ敷いてやってください。
ナスは水分を多く必要な野菜なので藁で乾燥防止をしてやります。
黒マルチをしている場合はマルチで乾燥防止になるけど、今度は地温が上がりすぎて根がやられてしまいます。
そんな時は黒マルチの上から敷藁。
これでマルチによる雑草防止と乾燥防止をしつつ地温を抑制できます。

<収穫時期> 6月中旬~10月下旬
収穫は6月中旬頃から随時。
後述の更新剪定をすれば10月下旬頃まで楽しめます。
つやつやのナスがどんどん採れだすと楽しくて仕方ありません。
新鮮なナスはヘタの部分にトゲがあるので注意してくださいね。
あまり実を大きくしすぎると株に負担がかかるので早めの収穫を。
また一番花については花が咲いて実が生り始めたところですぐに摘み取ってください。
一番花を収穫まで育ててしまうと株自体の生長が後れます。



・更新剪定
6月中旬頃から収穫してきたナスも8月近くになると夏の暑さで株がバテてきます。
実の質もだんだんと悪くなってしまうので、そんな時に行う奥の手が更新剪定。
一度株をばっさりと切り戻してリフレッシュしてあげるナス栽培の奥義です。
時期は7月末~8月中旬頃。
2株以上育てているなら、収穫を継続できるよう剪定時期をずらすと良いです。
やり方は太い枝を半分ぐらいに切り詰め、細い枝は切り落とします。
葉も古い物は全て落とし比較的元気な葉だけをある程度残せばok。
上の写真のようにかなり派手に剪定しても(ちょっと切りすぎたけど)下の写真のように復活してきます。
また株元から25cmぐらいの円を描くようにスコップを深く突き刺して根を切断してください。
剪定と根切りの両方セットでやらないと意味がありません。
あとは肥料と水やりをすれば完了。
一ヶ月ほどで美味しい秋ナスが採れるようになります。


<害虫>
特別に注意しなければいけない害虫は無し。
アブラムシやハダニの対策をしておけば、あとはニジュウヤホシテントウぐらいです。
多発でもしなければ神経質になる必要はありません。
→ 害虫図鑑へ
<病気>
褐紋病や灰色かび病、半身萎ちょう病などがあるが、苗からの栽培で風通しに気をつけていれば特別病気に弱いわけではありません。
※あくまでねっこ流の育て方です。
プロ農家ではないので間違ってても笑って許してね!
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