肥料
■■■ 肥料 ■■■
<肥料について>
野菜が育つ上で無くてはならないのが肥料。
養分が無ければいい野菜は作れません。
最近では○○の肥料といった感じで野菜別の専用肥料もありますが、割高だし少量多品種の家庭菜園にはやはり不向き。
自分で適切に扱えるよう肥料の知識を持っておくに越したことはありません。
というわけで今回は養分を補給する肥料のあれこれ。
●肥料の三要素
植物が吸収できる養分のうち最も重要な成分は3種類あります。
窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)の3つで、これらは肥料の三要素と呼ばれています。
化成肥料を買うと袋に8-8-8などの数字が書いてありますよね?
あれは三要素の含有率が示してあるもので、8-8-8なら三要素がバランスよく含まれた肥料、10-5-6なら窒素をメインに補給する肥料ってことになります。
この三要素の働きを理解し、野菜の状態に応じて適切に補給するのがレベルアップした野菜作りへの第一歩。
まずはこの三要素について説明していきましょう。
[窒素]
葉や茎を作るのに必要な栄養成分。
キャベツ、小松菜、ほうれん草など葉物野菜で重要になります。
窒素が不足すると葉の色が薄くなったり黄色くなったりして生育が悪くなります。
逆に過剰になると葉ばかりが茂って実が付かなくなる「蔓ボケ」状態になったり、病気に対して弱くなることも。
害虫も付きやすくなります。
特に豆類や蔓物野菜では窒素を控えめに。
[リン酸]
花や実に働く栄養成分。
ナス、トマト、ピーマンなど果菜類で重要になり、味も良くなると言われます。
リン酸が不足すると花の数が減り実付きが悪くなる他、根も弱くなってしまいます。
リン酸過剰の症状はあまり出にくいですが、やりすぎれば逆に収量が減ることも。
実をたくさん付けたくてもやりすぎは良くないですね。
[カリ]
漢字で書くと加里。
根の発育を促進する栄養成分で病気にも強くなります。
ジャガイモ、大根など根菜類で主力となる栄養素。
不足すると根の状態が悪くなり根菜類の収量も減ります。
過剰になっても根の状態が悪くなり、養分や水分を上手く吸収できなくなることも。
[その他の栄養素]
野菜作りで注意すべきは上の三要素ですが、野菜が生育する上では他にも必要な成分はあります。
カルシウム、マグネシウム、マンガン、ホウ素、硫黄などなど。
カルシウムとマグネシウムは三要素に続いて重要な成分ですが、これは酸度調整を兼ねて苦土石灰を撒くことで補充できるのであまり気にすることはありません。
石灰の主成分がカルシウムで、苦土とはマグネシウムのこと。
それ以外の微量元素補充はプロの領域。
家庭菜園レベルで調整する機会はほとんど無いです。
●有機肥料と無機肥料
最近流行りの有機農法。
この有機農法ってのはいくつか栽培方法に縛りがあり、その中の一つに有機肥料を使わなければいけないってのがあります。
対して一般的によく使われる化成肥料は無機肥料。
この有機肥料と無機肥料の違いや種類を紹介します。
[有機肥料]
自然界で作られた有機物を材料とした肥料のこと。
土の中で分解されて効果が出るのでゆっくりと効き元肥に適する。
肥料分を補充するだけでなく、土作りや野菜の味にも良い効果が出ます。
材料となる素材が様々なので種類もたくさんあり。
・堆肥 : 有機物を発酵分解させた物で材料や効果成分は様々
・家畜糞 : 牛、鶏、豚、馬などの糞を乾燥処理した物
・米糠 : 米を精米した時に出る粉、ぬか床の元
・草木灰 : 草木を燃やした灰、窒素を押さえてカリ分補給
・魚粉 : 魚を乾燥させて粉状にした物
・骨粉 : 動物の骨を粉状にした物、超遅効性だが長期効果
・油かす : 菜種や大豆の絞りかす、窒素が豊富
・バットグアノ : コウモリの糞が堆積した物、リン酸が豊富
・腐葉土 : 落ち葉が分解された物、栄養成分は少ない
[無機肥料]
必要な栄養素を化学的に合成した肥料。
化学肥料とも呼ばれます。
字面から悪いイメージを持たれがちですが、元は天然由来の材料。
窒素は空気中の窒素、リン酸は鉱石、カリは岩塩から作られています。
狙った栄養素を素早く補充でき使い勝手も良好。
ただし無機肥料だけで野菜を作り続けると土が痩せていきます。
1種類の栄養素だけを含んだ単肥と複数の栄養素を含んだ複合肥料がある。
よく使われる化成肥料とは複合肥料の一種。
一般的な粒状・粉状の化成肥料の他、液肥や葉面散布剤なんてのもあります。
家庭菜園で化成肥料を使う場合は8-8-8の普通化成が一般的だと思います。
これは窒素・リン酸・カリがそれぞれ8%ずつ、計24%の栄養成分が入っているという意味。
そして14-14-14など三要素の合計比率が30%以上の物は高度化成と呼ばれます。
普通化成より値段は高いですが散布量が少なく済むので、割安で保管場所の節約にもなります。
ただし散布量をしっかり管理しないと肥料が効きすぎてしまうため扱いには注意が必要です。
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<肥料について>
野菜が育つ上で無くてはならないのが肥料。
養分が無ければいい野菜は作れません。
最近では○○の肥料といった感じで野菜別の専用肥料もありますが、割高だし少量多品種の家庭菜園にはやはり不向き。
自分で適切に扱えるよう肥料の知識を持っておくに越したことはありません。
というわけで今回は養分を補給する肥料のあれこれ。
●肥料の三要素
植物が吸収できる養分のうち最も重要な成分は3種類あります。
窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)の3つで、これらは肥料の三要素と呼ばれています。
化成肥料を買うと袋に8-8-8などの数字が書いてありますよね?
あれは三要素の含有率が示してあるもので、8-8-8なら三要素がバランスよく含まれた肥料、10-5-6なら窒素をメインに補給する肥料ってことになります。
この三要素の働きを理解し、野菜の状態に応じて適切に補給するのがレベルアップした野菜作りへの第一歩。
まずはこの三要素について説明していきましょう。
[窒素]
葉や茎を作るのに必要な栄養成分。
キャベツ、小松菜、ほうれん草など葉物野菜で重要になります。
窒素が不足すると葉の色が薄くなったり黄色くなったりして生育が悪くなります。
逆に過剰になると葉ばかりが茂って実が付かなくなる「蔓ボケ」状態になったり、病気に対して弱くなることも。
害虫も付きやすくなります。
特に豆類や蔓物野菜では窒素を控えめに。
[リン酸]
花や実に働く栄養成分。
ナス、トマト、ピーマンなど果菜類で重要になり、味も良くなると言われます。
リン酸が不足すると花の数が減り実付きが悪くなる他、根も弱くなってしまいます。
リン酸過剰の症状はあまり出にくいですが、やりすぎれば逆に収量が減ることも。
実をたくさん付けたくてもやりすぎは良くないですね。
[カリ]
漢字で書くと加里。
根の発育を促進する栄養成分で病気にも強くなります。
ジャガイモ、大根など根菜類で主力となる栄養素。
不足すると根の状態が悪くなり根菜類の収量も減ります。
過剰になっても根の状態が悪くなり、養分や水分を上手く吸収できなくなることも。
[その他の栄養素]
野菜作りで注意すべきは上の三要素ですが、野菜が生育する上では他にも必要な成分はあります。
カルシウム、マグネシウム、マンガン、ホウ素、硫黄などなど。
カルシウムとマグネシウムは三要素に続いて重要な成分ですが、これは酸度調整を兼ねて苦土石灰を撒くことで補充できるのであまり気にすることはありません。
石灰の主成分がカルシウムで、苦土とはマグネシウムのこと。
それ以外の微量元素補充はプロの領域。
家庭菜園レベルで調整する機会はほとんど無いです。
●有機肥料と無機肥料
最近流行りの有機農法。
この有機農法ってのはいくつか栽培方法に縛りがあり、その中の一つに有機肥料を使わなければいけないってのがあります。
対して一般的によく使われる化成肥料は無機肥料。
この有機肥料と無機肥料の違いや種類を紹介します。
[有機肥料]
自然界で作られた有機物を材料とした肥料のこと。
土の中で分解されて効果が出るのでゆっくりと効き元肥に適する。
肥料分を補充するだけでなく、土作りや野菜の味にも良い効果が出ます。
材料となる素材が様々なので種類もたくさんあり。
・堆肥 : 有機物を発酵分解させた物で材料や効果成分は様々
・家畜糞 : 牛、鶏、豚、馬などの糞を乾燥処理した物
・米糠 : 米を精米した時に出る粉、ぬか床の元
・草木灰 : 草木を燃やした灰、窒素を押さえてカリ分補給
・魚粉 : 魚を乾燥させて粉状にした物
・骨粉 : 動物の骨を粉状にした物、超遅効性だが長期効果
・油かす : 菜種や大豆の絞りかす、窒素が豊富
・バットグアノ : コウモリの糞が堆積した物、リン酸が豊富
・腐葉土 : 落ち葉が分解された物、栄養成分は少ない
[無機肥料]
必要な栄養素を化学的に合成した肥料。
化学肥料とも呼ばれます。
字面から悪いイメージを持たれがちですが、元は天然由来の材料。
窒素は空気中の窒素、リン酸は鉱石、カリは岩塩から作られています。
狙った栄養素を素早く補充でき使い勝手も良好。
ただし無機肥料だけで野菜を作り続けると土が痩せていきます。
1種類の栄養素だけを含んだ単肥と複数の栄養素を含んだ複合肥料がある。
よく使われる化成肥料とは複合肥料の一種。
一般的な粒状・粉状の化成肥料の他、液肥や葉面散布剤なんてのもあります。
家庭菜園で化成肥料を使う場合は8-8-8の普通化成が一般的だと思います。
これは窒素・リン酸・カリがそれぞれ8%ずつ、計24%の栄養成分が入っているという意味。
そして14-14-14など三要素の合計比率が30%以上の物は高度化成と呼ばれます。
普通化成より値段は高いですが散布量が少なく済むので、割安で保管場所の節約にもなります。
ただし散布量をしっかり管理しないと肥料が効きすぎてしまうため扱いには注意が必要です。
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