野菜が育つまで
■■■ 野菜が育つまで ■■■
畑を用意し、道具を揃えてターゲットの野菜が決まりましたでしょうか?
そこまで準備できればいよいよ野菜作り!
本当はみっちり勉強してから始めるのがいいけど、やはり畑ができたらすぐにでも作ってみたいですよね。
何はともあれまずは挑戦してみましょう。
これも家庭菜園の醍醐味の一つ。
前準備から野菜が育つまでの基本的な流れを書いてみます。
写真はうちの畑の規模でやってますが、最初は一畝からチャレンジでいきましょう。
●種蒔き一ヶ月以上前、思い立った日
草刈り・深耕・石拾い。
まずは畑として使えるよう土を耕す作業から。
草を刈って鍬でせっせと耕します。
深耕ってのは文字通り深く耕すこと。
根が深くまで生長できるよう深く耕して土を軟らかくします。
この時に石なども取り除きます。

●種蒔き一ヶ月前
有機物の鋤込み。
堆肥や米糠、腐葉土などを土に鋤込みます。
鋤込み(すきこみ)ってのは耕して土に混ぜ込むことです。
堆肥などの有機物肥料は土に馴染むのに時間がかかり、入れた直後では根を傷めたりします。
なので一ヶ月前には鋤込んでじっくりと馴染ませます。
完熟堆肥を理解して使うならもっと遅くてもいいんですけどね。
最初よく判らなければ店で袋売りしている牛糞堆肥を混ぜるだけで大丈夫。
牛糞堆肥なら1㎡あたり2~3kgが目安。

●種蒔き二週間前
苦土石灰撒き。
子供の頃に学校で習った酸性やアルカリ性の話を覚えてますでしょうか?
ph(ペーハー)ってやつでph数値が低いほど酸性、高いほどアルカリ性に近いってあれです。
中性はph7.0。
畑の土にも酸性度があり、野菜が育つにはph6.0~6.5ぐらいの酸性度が一番適していて(野菜によって適正なphは異なる)、あまり酸性度が違っていると上手く育ちません。
雨が多い日本では何もしないと土が酸性に傾いているので、中和して適正値に近付ける必要があります。
そこで苦土石灰を土に混ぜて酸性度をアルカリ寄りに近付けてやります。
専用の測定具が無い家庭菜園なら大雑把でいいかな。
最初は1㎡あたり150gぐらい混ぜてやってみましょう。
●種蒔き一週間前
肥料撒き。
肥料を撒いて表面を耕します。
流行りの有機栽培は長年野菜を作って肥えた土にならないと難しいです。
畑の土らしくなるまでは化成肥料を使うのがいいでしょう。
野菜によって溝施肥やら方法はいろいろあるけど、とりあえず畝全体に撒いて土と混ぜこんでおけばなんとかなります。
苦土石灰と一緒に撒いてしまうと化学変化を起こす場合があるので一週間空けた方が無難。
●一週間前~種蒔き当日
畝立て。
土を盛り上げて野菜を植える畝(うね)を作ります。
畑の姿と言えばこれですね。
あまり畝立てが早すぎるとせっかく作った畝にまた草が生えてしまうのが難点。
野菜によって大きさや形もいろいろありますが、最初は適当で構いません。
断面が台形になる形で高さ10cm、上面の幅50cmぐらいにしておけばとりあえず困ることはないんじゃないかな。
気になる人は野菜ごとに調べてから畝立てでも。
あらかじめ紐で囲って目印にすると綺麗に作れます。
土を盛り上げるために土を取ったところが畝間の通路になるので、歩いて通れる幅を確保しましょう。

●畝立て後~種蒔き当日
黒マルチ掛け。
これは必ずしも必要ってわけではありませんが使ったほうが後々助かります。
地温を上げて生長を早める、乾燥を防ぐ、雨による土や肥料分の流出を防ぐなどの効果があり。
そして一番ありがたいのが雑草を防ぐ効果。
毎週草抜きだけに追われて嫌になったーなんてことにならないよう黒マルチお勧め。
これも野菜によっては合わない場合もあるんですけどね。
使い方は畝に散水して土を湿らせてから畝全体にかぶせ、端をマルチ押さえや土で固定。
マルチの上にもばたつき防止で重しを乗せておくとなお良し。

●種蒔き当日
種蒔き or 定植(ていしょく)。
いよいよ待ちに待った種蒔きです。
定植とは苗を畝に植え付けること。
店で苗を売ってる野菜なら、最初は種から育てるより苗を購入して植える方が簡単で確実です。
種の袋の裏には種の蒔き方が書いてあるのでそれに従って蒔きましょう。
マルチに穴をあけ種を蒔いたり苗を定植したら土をかぶせてたっぷり水やり。
特に発芽するまでは乾きすぎないようにこまめに水やりを。

●苗が育ったら
支柱立て。
大きく育つ野菜では風で倒れないよう支柱を立てます。
根元から少し離れた位置に支柱を立て、麻紐などで茎を縛り付けて固定。
茎が生長して太くなるので固く結びつけず、生長する余裕をもたせてゆったりと縛るのがコツ。

●生長に合わせて随時
水やり、追肥、中耕、虫捕り。
水やりは毎日やるのではなく、回数を減らしてその代わりに水をやる時はたっぷりとやるのがポイント。
マルチがしてあるなら乾燥防止になるので水やりの手間を減らせます。
生育期間の長い野菜では追肥(ついひ)と言って肥料の追加も必要。
根に直接あたらないよう株元から少し離れた位置に混ぜこんでやります。
中耕は雨などで固まった土の表面をほぐしてやること(黒マルチ無しの場合のみ)。
こうして根が張りやすく酸素や水分が中まで浸透しやすいよう軟らかい土の状態を保ってやるとともに、雑草防止にもなります。
あとは野菜によっては害虫が出てくるので見つけたらピンセットでつまんで駆除しましょう。
●野菜が育ちきったら
いよいよ収穫。
野菜作りの醍醐味ですね。
手間暇をかけて丹精込めた分だけ立派な野菜になって応えてくれるはずです。
採れたて新鮮な野菜本来の味を楽しんでください。

以上が野菜作りの基本的な流れになります。
野菜作りは非常に奥が深いので、突き詰めていくと作業の一つ一つにも大変な知識と技術が必要になります。
が、基本さえ押さえておけば素人でも作れるのが家庭菜園の楽しみ。
まずは何か作ってみて野菜を育てる楽しみと収穫の喜びを味わってみてください。
きっと病み付きになると思いますよ!
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畑を用意し、道具を揃えてターゲットの野菜が決まりましたでしょうか?
そこまで準備できればいよいよ野菜作り!
本当はみっちり勉強してから始めるのがいいけど、やはり畑ができたらすぐにでも作ってみたいですよね。
何はともあれまずは挑戦してみましょう。
これも家庭菜園の醍醐味の一つ。
前準備から野菜が育つまでの基本的な流れを書いてみます。
写真はうちの畑の規模でやってますが、最初は一畝からチャレンジでいきましょう。
●種蒔き一ヶ月以上前、思い立った日
草刈り・深耕・石拾い。
まずは畑として使えるよう土を耕す作業から。
草を刈って鍬でせっせと耕します。
深耕ってのは文字通り深く耕すこと。
根が深くまで生長できるよう深く耕して土を軟らかくします。
この時に石なども取り除きます。

●種蒔き一ヶ月前
有機物の鋤込み。
堆肥や米糠、腐葉土などを土に鋤込みます。
鋤込み(すきこみ)ってのは耕して土に混ぜ込むことです。
堆肥などの有機物肥料は土に馴染むのに時間がかかり、入れた直後では根を傷めたりします。
なので一ヶ月前には鋤込んでじっくりと馴染ませます。
完熟堆肥を理解して使うならもっと遅くてもいいんですけどね。
最初よく判らなければ店で袋売りしている牛糞堆肥を混ぜるだけで大丈夫。
牛糞堆肥なら1㎡あたり2~3kgが目安。

●種蒔き二週間前
苦土石灰撒き。
子供の頃に学校で習った酸性やアルカリ性の話を覚えてますでしょうか?
ph(ペーハー)ってやつでph数値が低いほど酸性、高いほどアルカリ性に近いってあれです。
中性はph7.0。
畑の土にも酸性度があり、野菜が育つにはph6.0~6.5ぐらいの酸性度が一番適していて(野菜によって適正なphは異なる)、あまり酸性度が違っていると上手く育ちません。
雨が多い日本では何もしないと土が酸性に傾いているので、中和して適正値に近付ける必要があります。
そこで苦土石灰を土に混ぜて酸性度をアルカリ寄りに近付けてやります。
専用の測定具が無い家庭菜園なら大雑把でいいかな。
最初は1㎡あたり150gぐらい混ぜてやってみましょう。
●種蒔き一週間前
肥料撒き。
肥料を撒いて表面を耕します。
流行りの有機栽培は長年野菜を作って肥えた土にならないと難しいです。
畑の土らしくなるまでは化成肥料を使うのがいいでしょう。
野菜によって溝施肥やら方法はいろいろあるけど、とりあえず畝全体に撒いて土と混ぜこんでおけばなんとかなります。
苦土石灰と一緒に撒いてしまうと化学変化を起こす場合があるので一週間空けた方が無難。
●一週間前~種蒔き当日
畝立て。
土を盛り上げて野菜を植える畝(うね)を作ります。
畑の姿と言えばこれですね。
あまり畝立てが早すぎるとせっかく作った畝にまた草が生えてしまうのが難点。
野菜によって大きさや形もいろいろありますが、最初は適当で構いません。
断面が台形になる形で高さ10cm、上面の幅50cmぐらいにしておけばとりあえず困ることはないんじゃないかな。
気になる人は野菜ごとに調べてから畝立てでも。
あらかじめ紐で囲って目印にすると綺麗に作れます。
土を盛り上げるために土を取ったところが畝間の通路になるので、歩いて通れる幅を確保しましょう。

●畝立て後~種蒔き当日
黒マルチ掛け。
これは必ずしも必要ってわけではありませんが使ったほうが後々助かります。
地温を上げて生長を早める、乾燥を防ぐ、雨による土や肥料分の流出を防ぐなどの効果があり。
そして一番ありがたいのが雑草を防ぐ効果。
毎週草抜きだけに追われて嫌になったーなんてことにならないよう黒マルチお勧め。
これも野菜によっては合わない場合もあるんですけどね。
使い方は畝に散水して土を湿らせてから畝全体にかぶせ、端をマルチ押さえや土で固定。
マルチの上にもばたつき防止で重しを乗せておくとなお良し。

●種蒔き当日
種蒔き or 定植(ていしょく)。
いよいよ待ちに待った種蒔きです。
定植とは苗を畝に植え付けること。
店で苗を売ってる野菜なら、最初は種から育てるより苗を購入して植える方が簡単で確実です。
種の袋の裏には種の蒔き方が書いてあるのでそれに従って蒔きましょう。
マルチに穴をあけ種を蒔いたり苗を定植したら土をかぶせてたっぷり水やり。
特に発芽するまでは乾きすぎないようにこまめに水やりを。

●苗が育ったら
支柱立て。
大きく育つ野菜では風で倒れないよう支柱を立てます。
根元から少し離れた位置に支柱を立て、麻紐などで茎を縛り付けて固定。
茎が生長して太くなるので固く結びつけず、生長する余裕をもたせてゆったりと縛るのがコツ。

●生長に合わせて随時
水やり、追肥、中耕、虫捕り。
水やりは毎日やるのではなく、回数を減らしてその代わりに水をやる時はたっぷりとやるのがポイント。
マルチがしてあるなら乾燥防止になるので水やりの手間を減らせます。
生育期間の長い野菜では追肥(ついひ)と言って肥料の追加も必要。
根に直接あたらないよう株元から少し離れた位置に混ぜこんでやります。
中耕は雨などで固まった土の表面をほぐしてやること(黒マルチ無しの場合のみ)。
こうして根が張りやすく酸素や水分が中まで浸透しやすいよう軟らかい土の状態を保ってやるとともに、雑草防止にもなります。
あとは野菜によっては害虫が出てくるので見つけたらピンセットでつまんで駆除しましょう。
●野菜が育ちきったら
いよいよ収穫。
野菜作りの醍醐味ですね。
手間暇をかけて丹精込めた分だけ立派な野菜になって応えてくれるはずです。
採れたて新鮮な野菜本来の味を楽しんでください。

以上が野菜作りの基本的な流れになります。
野菜作りは非常に奥が深いので、突き詰めていくと作業の一つ一つにも大変な知識と技術が必要になります。
が、基本さえ押さえておけば素人でも作れるのが家庭菜園の楽しみ。
まずは何か作ってみて野菜を育てる楽しみと収穫の喜びを味わってみてください。
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