さやえんどうの育て方
■■■ さやえんどうの育て方 ■■■
<野菜別栽培方法:さやえんどう>
※中部地方太平洋側(夏:暖地 冬:中間地)基準です。


<野菜科目> マメ科
<参考価格> 種1袋200円前後
<栽培適温> 15~20℃
マメ科一年草で地中海原産。
冬越しして育てる蔓性の野菜です。
冬越しするとは言っても耐寒性はそこまで強くなく防寒措置が必須。
耐暑性はとても弱いです。
さやえんどうはエンドウ豆の一種で、豆が小さいうちに若いさやを食べる物。
その他に大きく育った豆部分を食べる実えんどう(グリーンピース)と、さやと豆の両方を食べるスナップえんどうが有ります。
また、2メートルほどに育つ通常の蔓有り種の他、背丈を低く抑えられる蔓無し種も有り。
以下の説明は蔓有りさやえんどうを紹介していますが、収穫タイミングが違うだけで実えんどうやスナップえんどうも育て方は同じです。
↓蔓有り種はぐんぐん伸びます。


連作にとても弱い。
4~5年はマメ科を作っていない所で育ててください。
枝豆、落花生、ソラマメ、大豆、黒豆、インゲン、ササゲなどがマメ科です。
また前作で窒素肥料を大量に入れた場所は避けた方がいいでしょう。
土を入れ替えてのプランター栽培も可。
→ 野菜科目一覧へ

<適正pH> 6.0~7.0
2週間前に苦土石灰を多めに(目安:200~300g/m2)。
1週間前に元肥を少なめに(化成肥料目安:30g/m2)。
マメ科野菜は酸性土に弱いので石灰は多めに。
またマメ科野菜は自分で窒素を作り出すことができるため窒素肥料は控えめにします。
陽当たりと水はけの良い場所を選んでください。


<種蒔き時期> 10月中旬~11月上旬
<株間> 20~30cm
種蒔き時期は10月後半から11月上旬頃にかけて。
冬越し時に適切なサイズに育つようタイミングを計ります。
早蒔きして越冬前に大きく育ちすぎると寒さで枯れ、遅蒔きして越冬時に小さすぎると霜で浮いてしまいます。
地域の気候に合わせて調整してください。

覆土は2~3cmとやや深めの位置に4粒ほど埋めます。
普通に1箇所1本で育てるなら3粒でもいいでしょう。
ねっこの場合は1箇所に2本育てるので4~5粒蒔きしています。
さやえんどうは親蔓や子蔓にたくさん生り、孫蔓以降は数が減ります。
そのため2本立ちで親蔓と子蔓だけ残し孫蔓は摘心するやり方。
摘心せず1本だけで放置気味に育てても充分収穫できますけどね。

ある程度育ってきたら2本または1本だけ残して他は間引きます。
写真のサイズぐらいが冬越しには適当でしょうか?
あまり大きくなりすぎないようにご注意を。
冬の間は大きさが変わらないので、風で折れないよう仮支柱を立てて支えてやります。

追肥は冬を越えた2月末頃と収穫が始まる頃に窒素を控えて少なめにします。
マメ科野菜は根に根粒という部分があり、ここで窒素を作り出すことができます。
下の写真でこぶ状になってるのが根粒。
そのため追肥でさらに窒素を与えると葉ばかりが茂って実が育ちません。
追肥をする場合はリン酸とカリ主体で窒素は控えめにしてください。
草木灰が効果的。

発芽後の水やりは基本雨任せであまり必要ありません。
冬の間はビニールトンネルにしていたりよほど乾燥してる時以外はほぼ不要。
花が咲いて豆が出来始めたら水やりを再開してください。
↓がさやえんどうの花。
ほとんどの品種が白か赤紫の花です。



・防寒対策
冬越しする野菜の割に寒さは苦手気味で、霜や雪に遭うと枯れてしまう場合があります。
そのため霜が降り始める頃には防寒対策をしてください。
上はビニールトンネルにしたもの。
これなら寒さ対策はバッチリですが春になるまでネットを張れません。
下は藁囲いと呼ばれる物でネットを張った状態でも霜や北風から守れるけど強風には弱め。

・鳥対策
えんどう豆は鳥との戦いにもなります。
種蒔きしたばかりの種を食べられ、冬場は苗を坊主にされ、春になると実を食べられの三重苦。
ヒヨドリは葉も食べてしまうので実が生ってなくても安心しないでください。
防鳥ネットや防鳥テープなどで鳥除け対策を。

・ネット張り
冬を越し3月頃になると急激に生長を始めます。
巻きひげを絡ませて2メートル近くまで育つので、春先になったらネットを張りましょう。
写真のように1枚張るだけでも構いませんが、たまに外に伸びる蔓があるので誘引が必要。
畝を囲うようにネットを張ると手間がかかりません。
ネットではなく細かい枝を残した竹や笹を刺して、枝に巻きひげを絡ませることで代用も可。


<収穫時期> 4月中旬~6月中旬
収穫は4月中旬頃から随時。
蔓を伸ばしながら次々と花を咲かせ、6月中旬頃まで絶え間なく収穫できます。
さやえんどうは豆が目立ち始める前に早めに収穫しましょう。
見落として収穫が遅れた場合は、そのまま豆が膨らむまで置いてグリーンピースにすることもできます。

下の写真はさやえんどうとスナップえんどうの比較。
右がさやえんどう、左がスナップえんどう。
さやと中の実を丸ごと食べるスナップえんどうは最初からさやが膨らんだ状態で育ってきます。
蔓が混ざってしまっても厚みで見分けられます。
ちなみに「スナックえんどう」と言うのは商品名で、「スナップえんどう」が品種の正しい名称です。


・豆苗
豆苗(とうみょう)として売られている物も元はさやえんどう。
えんどう豆をモヤシ状に密集して育てた幼苗が豆苗です。
要するにエンドウスプラウト。
スナップえんどうの種でも作れるが、一番適しているのはさやえんどうなんだとか。
これがほんとのマメ知識!?
・春蒔き
さやえんどうは冬の寒さで花芽を分化させます。
しっかり寒さに当てないと花が咲かず収量が減るので秋蒔きが一般的。
一応春蒔きの品種もありますが、やはり秋蒔きした物と比べ株に勢いが無く収量も少ないです。
追加で蒔いて収穫時期を後ろにずらす目的ならありですけどね。
秋蒔きの種を1月下旬に室内ポット蒔きして育てたこともありますが寂しい収穫量でした。
種の袋に春秋両対応と書いてある物でも、多収を狙うならやはり秋蒔きしましょう。

<害虫>
アブラムシとハモグリバエが主な害虫。
ハモグリバエは葉の内部に潜り込んで食い進むため食害痕が目立つが実害は少なめ。
多発でもしなければ神経質になる必要はありません。
→ 害虫図鑑へ
<病気>
うどんこ病、立枯病など。
家庭菜園では葉が白くなってしまううどんこ病にかかりやすいです。
抵抗性品種を選ぶのも一つの手。
※あくまでねっこ流の育て方です。
プロ農家ではないので間違ってても笑って許してね!
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<野菜別栽培方法:さやえんどう>
※中部地方太平洋側(夏:暖地 冬:中間地)基準です。



<参考価格> 種1袋200円前後
<栽培適温> 15~20℃
マメ科一年草で地中海原産。
冬越しして育てる蔓性の野菜です。
冬越しするとは言っても耐寒性はそこまで強くなく防寒措置が必須。
耐暑性はとても弱いです。
さやえんどうはエンドウ豆の一種で、豆が小さいうちに若いさやを食べる物。
その他に大きく育った豆部分を食べる実えんどう(グリーンピース)と、さやと豆の両方を食べるスナップえんどうが有ります。
また、2メートルほどに育つ通常の蔓有り種の他、背丈を低く抑えられる蔓無し種も有り。
以下の説明は蔓有りさやえんどうを紹介していますが、収穫タイミングが違うだけで実えんどうやスナップえんどうも育て方は同じです。
↓蔓有り種はぐんぐん伸びます。


連作にとても弱い。
4~5年はマメ科を作っていない所で育ててください。
枝豆、落花生、ソラマメ、大豆、黒豆、インゲン、ササゲなどがマメ科です。
また前作で窒素肥料を大量に入れた場所は避けた方がいいでしょう。
土を入れ替えてのプランター栽培も可。
→ 野菜科目一覧へ

<適正pH> 6.0~7.0
2週間前に苦土石灰を多めに(目安:200~300g/m2)。
1週間前に元肥を少なめに(化成肥料目安:30g/m2)。
マメ科野菜は酸性土に弱いので石灰は多めに。
またマメ科野菜は自分で窒素を作り出すことができるため窒素肥料は控えめにします。
陽当たりと水はけの良い場所を選んでください。


<種蒔き時期> 10月中旬~11月上旬
<株間> 20~30cm
種蒔き時期は10月後半から11月上旬頃にかけて。
冬越し時に適切なサイズに育つようタイミングを計ります。
早蒔きして越冬前に大きく育ちすぎると寒さで枯れ、遅蒔きして越冬時に小さすぎると霜で浮いてしまいます。
地域の気候に合わせて調整してください。

覆土は2~3cmとやや深めの位置に4粒ほど埋めます。
普通に1箇所1本で育てるなら3粒でもいいでしょう。
ねっこの場合は1箇所に2本育てるので4~5粒蒔きしています。
さやえんどうは親蔓や子蔓にたくさん生り、孫蔓以降は数が減ります。
そのため2本立ちで親蔓と子蔓だけ残し孫蔓は摘心するやり方。
摘心せず1本だけで放置気味に育てても充分収穫できますけどね。

ある程度育ってきたら2本または1本だけ残して他は間引きます。
写真のサイズぐらいが冬越しには適当でしょうか?
あまり大きくなりすぎないようにご注意を。
冬の間は大きさが変わらないので、風で折れないよう仮支柱を立てて支えてやります。

追肥は冬を越えた2月末頃と収穫が始まる頃に窒素を控えて少なめにします。
マメ科野菜は根に根粒という部分があり、ここで窒素を作り出すことができます。
下の写真でこぶ状になってるのが根粒。
そのため追肥でさらに窒素を与えると葉ばかりが茂って実が育ちません。
追肥をする場合はリン酸とカリ主体で窒素は控えめにしてください。
草木灰が効果的。

発芽後の水やりは基本雨任せであまり必要ありません。
冬の間はビニールトンネルにしていたりよほど乾燥してる時以外はほぼ不要。
花が咲いて豆が出来始めたら水やりを再開してください。
↓がさやえんどうの花。
ほとんどの品種が白か赤紫の花です。



・防寒対策
冬越しする野菜の割に寒さは苦手気味で、霜や雪に遭うと枯れてしまう場合があります。
そのため霜が降り始める頃には防寒対策をしてください。
上はビニールトンネルにしたもの。
これなら寒さ対策はバッチリですが春になるまでネットを張れません。
下は藁囲いと呼ばれる物でネットを張った状態でも霜や北風から守れるけど強風には弱め。

・鳥対策
えんどう豆は鳥との戦いにもなります。
種蒔きしたばかりの種を食べられ、冬場は苗を坊主にされ、春になると実を食べられの三重苦。
ヒヨドリは葉も食べてしまうので実が生ってなくても安心しないでください。
防鳥ネットや防鳥テープなどで鳥除け対策を。

・ネット張り
冬を越し3月頃になると急激に生長を始めます。
巻きひげを絡ませて2メートル近くまで育つので、春先になったらネットを張りましょう。
写真のように1枚張るだけでも構いませんが、たまに外に伸びる蔓があるので誘引が必要。
畝を囲うようにネットを張ると手間がかかりません。
ネットではなく細かい枝を残した竹や笹を刺して、枝に巻きひげを絡ませることで代用も可。


<収穫時期> 4月中旬~6月中旬
収穫は4月中旬頃から随時。
蔓を伸ばしながら次々と花を咲かせ、6月中旬頃まで絶え間なく収穫できます。
さやえんどうは豆が目立ち始める前に早めに収穫しましょう。
見落として収穫が遅れた場合は、そのまま豆が膨らむまで置いてグリーンピースにすることもできます。

下の写真はさやえんどうとスナップえんどうの比較。
右がさやえんどう、左がスナップえんどう。
さやと中の実を丸ごと食べるスナップえんどうは最初からさやが膨らんだ状態で育ってきます。
蔓が混ざってしまっても厚みで見分けられます。
ちなみに「スナックえんどう」と言うのは商品名で、「スナップえんどう」が品種の正しい名称です。


・豆苗
豆苗(とうみょう)として売られている物も元はさやえんどう。
えんどう豆をモヤシ状に密集して育てた幼苗が豆苗です。
要するにエンドウスプラウト。
スナップえんどうの種でも作れるが、一番適しているのはさやえんどうなんだとか。
これがほんとのマメ知識!?
・春蒔き
さやえんどうは冬の寒さで花芽を分化させます。
しっかり寒さに当てないと花が咲かず収量が減るので秋蒔きが一般的。
一応春蒔きの品種もありますが、やはり秋蒔きした物と比べ株に勢いが無く収量も少ないです。
追加で蒔いて収穫時期を後ろにずらす目的ならありですけどね。
秋蒔きの種を1月下旬に室内ポット蒔きして育てたこともありますが寂しい収穫量でした。
種の袋に春秋両対応と書いてある物でも、多収を狙うならやはり秋蒔きしましょう。

<害虫>
アブラムシとハモグリバエが主な害虫。
ハモグリバエは葉の内部に潜り込んで食い進むため食害痕が目立つが実害は少なめ。
多発でもしなければ神経質になる必要はありません。
→ 害虫図鑑へ
<病気>
うどんこ病、立枯病など。
家庭菜園では葉が白くなってしまううどんこ病にかかりやすいです。
抵抗性品種を選ぶのも一つの手。
※あくまでねっこ流の育て方です。
プロ農家ではないので間違ってても笑って許してね!
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